債権回収のチェックポイント (2)

國塚道和 嵯峨谷厳 佐藤真太郎 岸本史子 市川充

• 弘文堂 (2019年2月12日発売)

感想・レビュー・書評

[lasttrainhomeさんの感想 · 2021年1月30日]

債権回収分野特有の構造だと思うのだけど、人間同士のやり取りから発生する駆け引き的な要素があまりない分野だと思う。基本的に淡々と事務的に事件を進行させることの方が多いように思う。どのタイミングで法的手続きを取るか、どの手続きを選択するか、といったあたりが駆け引き的な要素が出てくる主要な部分になるかと。
そうすると、駆け引き的な部分についての言語化されにくい経験知という話があまり出てこない。ので、本書にそこを求めると期待を裏切られるし、債権回収という分野でそういう要素に耽溺するべきではないのだろう。
他方で、ドライで事務的な手続きのチェックリストとして、大いに活用できる。自分はこの分野にあまり明るくないので、チェックリストとして一読するだけで大変勉強になった。

著者プロフィール

弁護士（かすが・國塚法律事務所）（2022年12月現在）

「2023年 『債権回収のチェックポイント』 で使われていた紹介文から引用しています。」