防衛実務国際法

  • 弘文堂
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (813ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335356926

作品紹介・あらすじ

実務の要請に応える、唯一無二の国際法テキスト

わが国の外交・防衛を担う「防衛実務家」にとって必要な国際法の素養とは何かを徹底的に追究し、これまで既存の国際法教科書では十分に掘り下げることのできなかった防衛・安全保障分野に焦点を絞って、実務家にとって信頼のできる教範(マニュアル)となることをめざしたテキスト。
一方的な主張に陥ることがないよう幅広い学説・見解にバランスよく目配りをしつつ、とりわけ争いのある論点については各国実務教範や政府見解等をはじめとした判断材料を適切に示すことで、厳しい判断が求められる実務におけるヒントを提供するほか、必要に応じて関係国内法令にも言及。
ケーススタディや先端的論点を解説したコラムも充実。
実務に造詣の深い最高の執筆陣による、最高水準の内容です。


《目次》
 第0章 序――なぜ実務家は国際法を知らなければならないのか

第1部 導入編
 第1章 国際法の成立形式と法構造
 第2章 国際法と国内法の関係
 第3章 国際法の解釈
 第4章 条約
 第5章 国家領域と空間
 第6章 国家機関

第2部 基礎編 
 第7章 軍縮・不拡散・安全保障貿易管理
 第8章 警察・法執行
 第9章 武力行使
 第10章 武力紛争

第3部 応用編 
 第11章 国際平和協力
 第12章 日米安全保障条約体制
 第13章 履行確保

【事項索引・条約等索引・事例索引】

感想・レビュー・書評

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  • 国際法についても勉強しなければと思い、本書を手に取ったが、初学者にはかなり難しかった。実際、本書序章にも中級者向けの旨の記載があり、まだこの本を読むには早かったなぁと感じた。

    かなりの分厚さを誇る本書を一からちゃんと読むのはかなり苦労するため、実務上必要になった箇所をピックアップして読むのに適していると感じる。

    めげずに今後も国際法関連の本にチャレンジして、知識を深めていきたい。

    以下、備忘録
    ・特定水域は日本独自の用語。接続水域は領海の外側から24海里
    ・ジュネーヴ第一追加議定書における戦闘員資格とは、軍隊の構成員、すなわち、部下に対して紛争当事者に対して責任を有する司令部をもつ組織された武装集団の構成員として、文民たる住民との区別義務を遵守する者と解釈可能
    ・無辜の文民
    ・軍隊随伴者は、文民であるが、随伴許可証等の所持により拘束の際は捕虜となる。
    ・敵対行為に直接参加した文民は、敵による攻撃の保護を喪失。基本的に捕虜にもならない
    ・国際法上、身分を偽って敵国支配区域で行う情報活動は諜報となるが、それ以外はならない。間諜は捕虜待遇や国内訴追免除といった戦闘員の特権が認められていない。
    ・傭兵は捕虜の権利を有さない。傭兵の定義はジュネーヴ第一追加議定書が掲げる6条件を全て満たすものと解される。この定義にはほぼ当てはまらないため、だいたい敵対行為に直接参加する文民とみららる。
    ・物的軍事目標は、その性質、位置、用途又は使用が軍事活動に効果的に資する物〜

  •  書名どおりの教科書で、範囲は武力紛争に限らず法執行や国際平和協力、更には安全保障貿易管理も含む。
     さすがに読み通したわけではないが、サイバーなど各論点の深堀りや事例のケーススタディを扱う豊富なコラムを読むだけでも有益。また、日本政府の見解に明らかに反する主張はないようだが、異なる見解も紹介。

  • 東2法経図・6F開架:329A/Ku76b//K

  • 幹部自衛官をはじめとする防衛実務家はなぜ、どのような国際法を知っておかなければならないか、というテーマを軸に、実務のための視点から書かれた国際法の本。
    これまで類のない、しかし防衛実務家必携必読の書。

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著者プロフィール

防衛大学校総合安全保障研究科教授

「2023年 『国際法研究 第11号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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