AI時代の法学入門-学際的アプローチ

制作 : 太田 勝造 
  • 弘文堂
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本棚登録 : 44
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335358333

作品紹介・あらすじ

21世紀に必要とされる「新しい法学入門」!

 条文と判例の丸暗記のための「したごしらえ」のような法学入門ではなく、21世紀の法学入門の創造のために、法学、法社会学、AI研究、脳科学の研究者が、議論を重ねて執筆した「新しい法学入門」です。
 法が対象とする社会領域の実態とダイナミクスを理解すると、法と社会の相互作用が見えてきます。その相互作用を洞察する上で、最も変化が激しく、最も法的問題が多発し、最も法学が取り組まなければならない分野を各章で取り上げました。AI時代に必要な、文理融合・学際的視点からみた法学の世界が広がります。

感想・レビュー・書評

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  • 法学が想定する世界観に、デジタルが入ってないなと漠然と感じていたところ、そうした疑問を一部解消してくれた良書。アナログ人間だらけのこの国の中枢に、こういう考え方が広がっていくのを期待しております。

  • 321||Ot

  • 難しい。自分をくすぐってもくすぐったくない、確かに。

  •  内容はいいのだが、書名がふさわしくない。「AI時代」とあるが、必ずしもAIと法学の問題を中心に論じられているわけではない。また、大学初年度の学生及び高校生を読者として想定した「入門」とのことだが、本書の内容を初年度の学生及び高校生が読んですぐわかるとか、読み続けたくなるとは到底思えない。各章のプロローグでは、法学部1年生のAさん、B君の会話形式で、各章の問題提起がなされる。しかし、その会話内容は、かなり知的レベルが高い。というか高すぎる。本書の執筆者の所属する大学では、こうした高レベルな学生ばかりなのだろうか。おそらく多くの学生・生徒は、本書を読了できないばかりか、法学って結局難しいよね、という感想を抱くと思う。
     結局、本書も「入門」とあるのに、研究者たる執筆者の目線から逃れられず、読む側の学生にとってのわかりやすさは度外視されている。
     とはいえ、法学のみならず、科学の最新の知見を交えた意欲的な内容で、優れた法学書であることは間違いない。マーケティングの点から難しかったのかもしれないが、「入門」とせずに、「新時代の法学」くらいの書名にして、法学部3、4年生、大学院生や研究者向きの書籍として発行した方がよかったのではないだろうか。

  • 東2法経図・6F開架:321A/O81a//K

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著者プロフィール

桐蔭横浜大学大学院法学研究科教授

「2022年 『民事裁判ICT化論の歴史的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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