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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784335460463
作品紹介・あらすじ
リベラル・モダニズム――保守と革新の狭間に花開いた、豊潤な思想
伝統的秩序への回帰を志向しないという意味で保守主義でもなく、急進的な体制変革を志向しないという意味でマルクス主義でもない、自由民主主義体制内からの積極的な近代化の推進を特徴とする立場、それが「リベラル・モダニズム」。本書は、体制内改革派として左右の狭間にあったがために、これまで時に微妙な、あるいは正当でない評価しかされてこなかった「リベラル・モダニスト」たちを取り上げ、戦後思想の構図の中に位置付けるとともに、その思想的潮流がひいては55年体制崩壊後の政治改革の源流ともなったことをも示します。政治思想のマトリクスを書き換える一冊です。
感想・レビュー・書評
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1. リベラル・モダニズムの定義と時代背景
- リベラル・モダニズムは、戦後日本の知識人の思想潮流として位置付けられ、社会改革や民主主義の発展を目指す。
- 1980年代をリベラル・モダニズムの全盛期とし、その後の右傾化や新自由主義の影響を考察。
2. 主要思想家の紹介
- 和辻哲郎、丸山真男、小林秀雄: 戦前から戦後にかけて活動したオールド・リベラリストとして、敗戦と占領を受けた日本社会の変革に関する論考を展開。
- 永井陽之助: 戦後思想史において、心理学的政治学を専攻し、国際政治の研究を行った。彼の考えは冷戦構造の中での日本の立ち位置を考察。
3. リベラル・モダニズムの特徴
- 個々人の自由や多様性を重視し、政治参加の重要性を強調。
- 経済成長と社会的課題の解決を両立させるための思想的基盤を提供。
4. 現代の家族と社会
- 硬い家族と柔らかい家族の対比を通じて、現代の家族像や社会政策を考察。
- 家族政策において男女の役割分担や多様性の認識が求められている。
5. 教育改革の必要性
- 教育の自由化を提唱し、教育制度の改革が必要であると主張。特に道徳教育や人間の存在意義についての再考が求められる。
6. 政治改革と社会の変化
- 1990年代からの政治改革の流れを分析し、選挙制度改革や地方分権改革の重要性を強調。
- 新自由主義の台頭や社会経済の変革についても言及。
7. 知識人の役割
- 知識人が社会の変革にどのように寄与してきたかを歴史的に振り返り、彼らの思想が現代においても重要であることを示す。
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