ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて

著者 : 木下康仁

• 弘文堂 (2007年4月16日発売)

作品紹介・あらすじ

最新の成果を盛り込んだ、改良版M‐GTA。理解しやすさに配慮した入門編の決定版。分析の手順と技法、考え方を、分析例を交えた講義スタイルで解説。

感想・レビュー・書評

[nabe33さんの感想 · 2021年7月16日]

M-GTAを使う人の必読書．2021年に『定本 M-GTA』が出たので定本を読むべきだが，わかりやすさはこの『ライブ講義GTA』の方なので両方読むと良い．

[東京大学医学図書館さんの感想 · 2019年4月25日]

4月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?lang=0&amode=2&appname=Netscape&version=5&cmode=0&smode=0&kywd=4311453700

[熊本大学 教授システム学専攻さんの感想 · 2011年1月19日]

博士後期選択科目「質的研究法演習」で使用
専攻シラバス：
http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/curriculum/index2.html#d2

[向後千春さんの感想 · 2010年11月5日]

大学院の集中講義を中心にまとめたもの．
冗長だが，そのため分かりやすい．

・切片化はデータの文脈を寸断する=グレーザー的呪縛
・M-GTAは対象がプロセス的特性（「うごき」）をもっているときに有効（たとえばヒューマンサービス領域）
・M-GTAはすべての場合を説明しない．全体としての動きや変化を捉えているかどうか．
・したがって「説明力が限定」という批判は当たらない．
・分析ワークシートの中では，理論的メモが重要．これは「思考のログ」．分析をどう行ったかについてのメモ．
・現象特性とは，内容部分を取り去ったのちの「うごき」の特性．たとえば，終末期患者の概念化，分類から，内容を取り去ると「不確実なアイデンティティ」という現象特性が取り出せる．フォーマルセオリーへの可能性．

[nikotanさんの感想 · 2010年10月10日]

目次

第1部 M‐GTAの分析技法(GTAのタイプ別特性
M‐GTAにおける分析の考え方
M‐GTAの基本用語
M‐GTAにおける比較のレベル
M‐GTAに適した研究 ほか)
第2部 分析例:高齢夫婦世帯における夫による妻の介護プロセスの研究(研究の概要
インタビュー・ガイド、分析テーマ、分析焦点者
最初の分析ワークシートの立ち上げ
ワークシート2の立ち上げ
1人目のデータ分析と概念相互の関係の検討 ほか)

著者プロフィール

立教大学社会学部教授（2018年３月現在）

「2018年 『シニア　学びの群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」