書棚と平台―出版流通というメディア

著者 :
  • 弘文堂
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本棚登録 : 158
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335551284

作品紹介・あらすじ

メディアとしての出版流通が、読者にひらく可能性とはなにか?日本の出版産業は、流通に最大の特徴がある。人が本と出会い、選び、買って読むということが、どのような場面で、どのような動機や文脈をもって行われ、誰によって形成されてきたのかを、出版産業・流通史をもとに検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 〈購書空間〉

  • 「書籍流通」を主な題材にした研究書。
    改めてきちんと読んでいきたい。

  • 近代以降の日本の書籍流通史。内容はかなり専門的で筆致もアカデミック。

    建築関係者にとっては第3章「購書空間の変容」がよみどころ。呉服のようにカウンター越しに注文した本を店員に取ってもらう形から、土間に書架を立て、客自身が開架を見て歩き自由に本を手に取ってみるようになるのは明治36年の丸善を嚆矢とし、明治から大正にかけて火災消失等にともなう建替にあわせて空間構造が変化したという。これは背表紙のある洋装本の普及と同時におきた。一方、店の中央には平台がおかれ、急いで売りたい赤本が積まれた。これらの店舗の写真や図版も掲載されている(pp.130-141)。

    個人の書斎の書架の導入、教養を顕示する全集セットの家庭普及などを通じて、書籍群による知の構造が内面化していく。

    しかし、これが修士論文というのはすごいな。

    ペドロフスキー『本棚の歴史』にならべて書架におさめた。

  • 書籍の流通について。予想以上に専門的だったので結構よみとばしてしまいました。

  • きちっとした研究。興味深く読み終えた。

  • 歴史をまとめた本としては、希少価値が高く、すごくわかりやすかった。

  • 非常に興味深い。

    現代日本の出版流通が形成されるまでを歴史にのっとりながら見ていき、様々な現状の原因を考察していく。

    そこに自分の思考を重ね合わせながら読めば、出版流通に興味のある人にとってはとても楽しい時間が提供されること間違いなし。

  • 面白いのだけれど、参照している文献はより面白そうで、けれどその文献はもはや絶版、というところが悲しい。

  • ポップなタイトルとは裏腹に、明治以降の出版、卸、書店の歴史を詳細に綴る論文的な一冊。流通が果たした商業・文化的な役割を明らかにするというところが主題なんだが、卸・書店などの"原因"が事細かに綴ってあるのに対して、"結果"である読者に対する言及が薄い。薄いだけでゼロではないので、前提となる業界知識を持ってさえいれば、もう少し納得感が得られたんだろうかなぁ、と。他の業界本で勉強してから再読したい。

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著者プロフィール

上智大学文学部新聞学科准教授。著書『書棚と平台――出版流通というメディア』(弘文堂、2009年)ほか。

「2018年 『公共図書館の冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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