書棚と平台―出版流通というメディア

著者 :
  • 弘文堂
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335551284

作品紹介・あらすじ

メディアとしての出版流通が、読者にひらく可能性とはなにか?日本の出版産業は、流通に最大の特徴がある。人が本と出会い、選び、買って読むということが、どのような場面で、どのような動機や文脈をもって行われ、誰によって形成されてきたのかを、出版産業・流通史をもとに検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 〈購書空間〉

  • 「書籍流通」を主な題材にした研究書。
    改めてきちんと読んでいきたい。

  • 近代以降の日本の書籍流通史。内容はかなり専門的で筆致もアカデミック。

    建築関係者にとっては第3章「購書空間の変容」がよみどころ。呉服のようにカウンター越しに注文した本を店員に取ってもらう形から、土間に書架を立て、客自身が開架を見て歩き自由に本を手に取ってみるようになるのは明治36年の丸善を嚆矢とし、明治から大正にかけて火災消失等にともなう建替にあわせて空間構造が変化したという。これは背表紙のある洋装本の普及と同時におきた。一方、店の中央には平台がおかれ、急いで売りたい赤本が積まれた。これらの店舗の写真や図版も掲載されている(pp.130-141)。

    個人の書斎の書架の導入、教養を顕示する全集セットの家庭普及などを通じて、書籍群による知の構造が内面化していく。

    しかし、これが修士論文というのはすごいな。

    ペドロフスキー『本棚の歴史』にならべて書架におさめた。

  • 書籍の流通について。予想以上に専門的だったので結構よみとばしてしまいました。

  • きちっとした研究。興味深く読み終えた。

  • 歴史をまとめた本としては、希少価値が高く、すごくわかりやすかった。

  • 非常に興味深い。

    現代日本の出版流通が形成されるまでを歴史にのっとりながら見ていき、様々な現状の原因を考察していく。

    そこに自分の思考を重ね合わせながら読めば、出版流通に興味のある人にとってはとても楽しい時間が提供されること間違いなし。

  • 面白いのだけれど、参照している文献はより面白そうで、けれどその文献はもはや絶版、というところが悲しい。

  • 出版を研究する中で、今まであまりなかった切り口の一冊
    流通と小売りの歴史をしっかりと抑えることが出来る。
    単純な流通史だけでなく、メディア論としての展開が魅力的

    少し贅沢をいえば現代状況についてもう少し突っ込んで欲しかった気もする。

  • 2010 4/9読了。図書館情報学図書館で借りて読んだ。
    日本の出版・流通が如何にして今のような形になったのか、その過程でどのような変遷があったかについて丹念に調べられて書かれた本。
    これで修士論文ってどれだけレベル高いんだ勝てるか、と慄いたことは秘密である。
    夜店の露店で本が売られていた時代、というのを考えると体験したこともないのに不思議とノスタルジックな気分にもなる。
    タイトルにある「書棚と平台」の関係など、初めて知った興味深い部分も多かった。
    著者本人も問題意識の部分で述べられているが出版危機が云々と議論するのであればこのあたりは抑えていかないといけないよなあ、とかなんとか。

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