コミュニケーション

大澤真幸

• 弘文堂 (2019年2月27日発売)

感想・レビュー・書評

[gakudaiprofさんの感想 · 2020年3月20日]

例のごとく、書下ろしではなく、１９８７年から２０１８年までの３０年間の論文から７つの論文をピックアップしたものである。したがって、コミュニケーションだけを考えて読む学生にとってはわけがさからなくなるであろう。しかし、大澤真幸について調べる手段として、多くの雑誌を集めて読むよりもこれを読むだけでわかるので、そうした目的には最適である。

著者プロフィール

【著者】大澤 真幸（おおさわ・まさち）
1958年長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。思想誌『THINKING「O」』（左右社）主宰。2007年『ナショナリズムの由来』（講談社）で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』（岩波現代文庫）で河合隼雄学芸賞を受賞。近著に『〈世界史〉の哲学』シリーズ（講談社）、『資本主義の〈その先〉へ』（筑摩書房）、『我々の死者と未来の他者』（集英社インターナショナル新書）、『私の先生』（青土社）など。

「2024年 『メディア論集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」