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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784335552052
作品紹介・あらすじ
「いじめは犯罪だからダメ!」と言う前に、子どもと一緒に考えてほしいこと
2019年8月に刊行された『こども六法』。いじめが犯罪行為であることを子どもたちに知ってほしい、という著者の願いは、予想をはるかに超える支持を得ました。
けれど、「いじめは犯罪!だからダメ」と子どもに教えるだけでは、いじめを防止する効果はない、と著者は断言します。いじめをなくすためには、なぜ法律があるのか、法律と道徳はどこが違うのか、刑罰はなんのために科されるのか、といった法律の根底にある精神を理解したうえで、お互いにルールを守り、相手を尊重する気持ちを育てていくことが必要なのです。
本書は、社会問題になっている話題について、ユーモアや皮肉も交えながら法律特有の考え方を紹介し、多様な人たちが共存できる社会のあり方を考えていきます。ぜひ、お子さんと一緒に考え、話し合ってみてください。
法律のセンスを身につけると、ニュースの見方も深まります。
『こども六法』を親子で楽しく読むためにもおすすめです!
[こども六法プロジェクトの応援者によるコラムを掲載!]
コラム執筆者(五十音順)
池上彰(ジャーナリスト)、尾木直樹(教育評論家)、小森美登里(NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事)、下村健一(令和メディア研究所主宰)、内藤朝雄(社会学者)、信田さよ子(公認心理師、原宿カウンセリングセンター顧問)、真下麻里子(弁護士、NPO法人ストップいじめ!ナビ理事)
感想・レビュー・書評
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「人権の議論は「与える、与えない」ではなく、「ある。どうするか」がスタート地点なのです。」
『こども六法』の方を知らずにこちらから読んだ。
大人向けとのことだが、中学生くらいから読めそうだし、読んでほしい内容。
法と道徳、人権についてなど、学んで考えなければならないけれど今の社会でおざなりにされていたり、時にはかえって軽視が称賛されたりすることが、とてもわかりやすくきっちりと書かれている。
筆者の意見に全て同意ではないし、その具体例は適切か?と思うところもあるけれど、それも考える材料になる。
『こども六法』に対する意図せぬ反応や、いじめを受けた子どもとの関わりでの自省など、著者自身についての箇所も読んで良かったと思うものだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「こども六法」を読む、大人に向けての1冊。「使い方」とは書いてありますが、くどくど本を使った教育の仕方や法律についての詳細を書いている本ではなく、山崎さんが「こども六法」にこめた思いや、いじめ問題対処の注意点など、山崎さんの考え、意図が伝わってきます。
こどもに読ませると生意気になる、口答えをするから「こども六法」を読むのは禁止、というのは大変逆効果で、残念だと私も思いました。”こども”六法ではあるけれど、我々大人こそ学ぶべき事、読むべき本なのではないのかな...。 -
法教育について、権利と義務について、いじめの問題についてなど、非常に誠実かつ丁寧に論じてくれている印象です。特に最終章がいいですね。
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こども六法の著者が、寄せられた批判や疑問に回答していくかたちの本。エキセントリックな批判もあるものだと驚くけれど、親世代は子世代よりも法教育を受けずに育っているからやむをえないのかもしれない。法への意識はおそらく価値観にかかわるところなので、大人のそれを変えるのはとても難しいと思う。他者の意見や解説を聞くよりも、じっくり時間をかけて課題に向きあう機会を持った方が効果的だとおもう。
著者の個人的経験に基づく箇所からはそこはかとなく視野の限定を感じるが、応報、私刑、罪刑法定主義、冤罪、厳罰化など法に関する注目ポイントに触れられているのは評価できる。 -
こども六法を読んだことがなかったけど図書館にあってタイトルに惹かれて借りてみた。こども六法を読んでいなくても法律のあるべき姿を示しているようで興味深く読めた。こども六法も借りてみようと思う。
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読み終える前に返却期限が来た。また読みたい。
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000054744
著者プロフィール
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