アポロンの眼 (バベルの図書館 1)

制作 : ホルヘ・ルイス・ボルヘス  富士川 義之 
  • 国書刊行会 (1992年12月発売)
3.53
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  • 6レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336025562

アポロンの眼 (バベルの図書館 1)の感想・レビュー・書評

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  • イタリアで発刊された「バベルの図書館」シリーズ。図書館の館長は、もちろんボルヘスです。こんな素敵な本があったとは今まで知らず、ブクログの皆さんの本棚をふらりと眺めているうちに発見しました。とても嬉しくて感謝感激です!

    まずもって、この本は装丁が素晴らしい。まるで美術本のようです。またボルヘスの序文も、付属の月報も良いですね~。なんとかしてそろえてみたい! でもでも……ちょっとお金が続きそうにない……ので、あまり読んだことのない作家を中心にちょっとずつそろえてみようかな~。

    さて、本作にはボルヘス館長の序文のほか、チェスタトンのほどよい短編が5作品掲載されています。

    ①序文 ②三人の黙示録の騎士 ③奇妙な足音 ④イズレイル・ガウの名誉 ⑤アポロンの眼 ⑥イルシュ博士の決闘

    イギリスの作家チェスタトン(1874年~1936年)は、『木曜日だった男』(長編)で知っていたのですが(その上手い表題にたがわず中身も美味い♪)、短編は読んだことがありませんでした。推理小説が好きなボルヘスが敬愛する作家のようで、彼が選りすぐった作品だけに、どれも一筋縄ではいきませんねぇ(笑)。
     とりわけ私が気に入ったのは、「三人の黙示録の騎士」。古典的で、月光に照らされた銀色のもやがかったような風合いがなんとも渋く、しかも動きがあってスリリングで面白い。「イルシュ博士の決闘」も小気味よい展開です。なにせどの作品も目に映るような描写が素晴らしい。

    チェスタトンの推理小説は、おもに「ブラウン神父」がシャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロ役をつとめているのですが、推理小説とはいっても、古典的なコナン・ドイルやアガサ・クリスティ作品とはだいぶ趣が違います。あえていえば、もっと形而上的で人の心理や精神に肉薄するような展開が多いかな~。どれも絵画的で幻想的な雰囲気が漂っています。なるほど、迷宮に住まうボルヘスが好むのもわかるような気がします♪

  • ボルヘス編集の「バベルの図書館シリーズ」
    ボルヘスの書く推理小説にもチェスタトンの様な逆説が溢れています。

  • 全30冊 揃  第1冊

    イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

    リスト

     1 G・K・チェスタートン『アポロンの眼』
     2 サキ『無口になったアン夫人』
     3 ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』
     4 フランツ・カフカ『禿鷹』
     5 ジャック・ロンドン『死の同心円』
     6 オスカー・ワイルド『アーサー・サヴィル卿の犯罪』
     7 ヴォルテール『ミクロメガス』
     8 H・G・ウェルズ『白壁の緑の扉』【Amazon】
     9 ハーマン・メルヴィル『代書人バートルビー』
    10 ホルヘ・ルイス・ボルヘス編『聊斎志異』
    11 エドガー・アラン・ポオ『盗まれた手紙』
    12 グスタフ・マイリンク『ナペルス枢機卿』【
    13 レオン・ブロワ『薄気味わるい話』
    14 ヘンリー・ジェイムズ『友だちの友だち』
    15 『千夜一夜物語 バートン版』
    16 ホルヘ・ルイス・ボルヘス編『ロシア短篇集』
    17 ロバート・ルイス・スティーヴンスン『声たちの島』
    18 レオポルド・ルゴーネス『塩の像』
    19 ジャック・カゾット『悪魔の恋』
    20 ホルヘ・ルイス・ボルヘス編『アルゼンチン短篇集』
    21 アーサー・マッケン『輝く金字塔』
    22 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『パラケルススの薔薇』
    23 ウィリアム・ベックフォード『ヴァテック』
    24 『千夜一夜物語 ガラン版』【
    25 C・H・ヒルトン『科学的ロマンス集』
    26 ロード・ダンセイニ『ヤン川の舟唄』
    27 ラドヤード・キップリング『祈願の御堂』【
    28 ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン『死神の友達』
    29 ヴィリエ・ド・リラダン『最後の宴の客』
    30 ジョヴァンニ・パピーニ『逃げてゆく鏡』

  • なかなか難しい。
    短編なんだけど、序盤のストーリーが後半にあまり関係なかったり、言い回しも難しく、そして最後にはオチがある。
    決して面白い本ではないけど、好きな人は好きだろうね。私も嫌いじゃない。

    TK大の卒制でトップだった人が、この本をモチーフに建築を作っていて、面白いなと思ったのが読んだきっかけ。
    建築そのものと、この本がリンクするまで読み込めていないけど、想像の世界から建築が生まれるのは面白い。案自体もぶっとんでいて、図書館建築好きな私には印象的でした。

  • この「バベルの図書館」シリーズは1〜30まである選集なんですけど、Amazonだと抜け落ちてるアイテムが結構あるので、リストに入れたいものが入らないのが難儀。
    全部読めてはいないけど、読んで気に入ったものは以下。

    1 『アポロンの眼』 The Eye of Apollo G・K・チェスタートン(G. K. Chesterton)
    9 『代書人バートルビー』 Bartleby the Scrivener ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)
    12 『ナペルス枢機卿』 Der kardinal Napellus グスタフ・マイリンク(Gustav Meyrink)
    19 『悪魔の恋』 Le diable amoureux ジャック・カゾット(Jacques Cazotte)
    28 『死神の友達』 EL amigo de la muerte ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン(Pedro Antonio de Alarcon)

  • ブラウン神父を書いた、チェスタトンの「アポロンの目」。いつかゆっくり読もうと思ってとってあります。

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