死の同心円 (バベルの図書館)

制作 : 井上 謙治 
  • 国書刊行会
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本棚登録 : 14
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336025609

感想・レビュー・書評

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  • ボルヘス編纂「バベルの図書館」シリーズ ジャック・ロンドン編。
    文章は鋭く目線は容赦ない。現実的なのですが鋭すぎて不条理小説のよう。

    海からあげられた巨大真珠を巡る駆け引き。…と思いきやいきなり圧巻のハリケーン描写になってにびっくり。/マプヒの家

    遊牧の習慣で弱った老人は寒村に置き去りにされる。
    老人が、生命にしがみつき、そして手放す姿を描写する。/生命の掟

    毛皮泥棒として捕えられたアナーキスト、最期の大博打。/恥っかき

    「我々の要求に応じなければ、全く無関係の人間が死ぬことなる」姿の見えない脅迫者の不条理な恐怖。

    読みながら「誰がどうやって?」を考えてしまったんだが、この短編のテーマは全くそういうところでなかった。ただただ意味の分からない不条理。/死の同心円

    憎しみ合った二人の男の顛末/影と光

  • 第5冊/全30冊

  • 読みにくいものもあるバベルの図書館シリーズだが、これはわりと読みやすい部類。表題作は容赦ない攻めがおぞましく、屈せざるを得なかった苦悩と決意を、今にも割れそうな薄いガラスを通して見ている感じがたまらない。

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プロフィール

Jack London 1876年、サンフランシスコで降霊術師を母として生まれたが、巡回占星術師であった父に認知されることはなかった。91年には缶詰工場で働く一方、養殖牡蠣の密漁にかかわったりする。94年、「ホーボー」の仲間入りをし、アメリカ北部とカナダの各地を放浪(『ジャック・ロンドン放浪記』)。96年、カリフォルニア大学バークレー校に入学するが、一学期で退学。ほとんど独学で当時の新しい思想を吸収した。97~98年クロンダイク・ゴールド・ラッシュに加わり、冬のユーコン河の流域で過ごす。広く読まれている『荒野の呼び声』や『白い牙』など極北の自然を舞台にした作品はこのときの経験がもとになっている。1907~09年、帆船でハワイや南太平洋の諸島を巡るが、途中で断念。以後、尿毒症、腎炎などを患い療養のためハワイで過ごすことが多くなる。1916年歿。

ジャック・ロンドンの作品

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