本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336034601
感想・レビュー・書評
-
国書刊行会から出たシリーズ<探偵クラブ>の一冊。全て4ページほどの掌編。本格推理ではなく、大正モダニズムの色濃い洒落た作風。詩人としての活動が本業であるからか、一枚の絵を文章で展開し直したような作品が多いです。世界の終わりをテーマとした作品が目立つのも、書かれた時期を反映しているのかもしれない、と思いました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★だが今の場合、この女が死んだことよりも、その男が私の何であるかと云う事が、私に取って重要であった。(p.266)
【感想】ほどよく幻想的でほどよく面白く、ほどよくタイクツ、そしてほどよく古びてる。まあ、こんなふうな本が読書にはほどよいのかも。夢を書き写したようでもあります。いずれも短いが星新一的ではなく大仰な表現は江戸川乱歩という感じがしないでもないですがやはり異なり渡辺温を思い出しつつちょっとちがうか、稲垣足穂がミステリっぽく書いたらこうなるかもという感じかもしれず、結局のところ城昌幸的だということで。
全7件中 1 - 7件を表示