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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784336034922
感想・レビュー・書評
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(編集ノート)ドラキュラ映画などを観ていると、ドラキュラと目があった犠牲者が、恐怖でおののきながらも魅入られたように吸血鬼の命に服従してしまう、という場面がよく出てくる。これが〈魔の眼〉だ。強い意志の力で相手を支配する〈魔の眼〉の持ち主が登場するのは、なにも怪奇映画や幻想小説の中だけではない。主流文学にも、そして現実世界にも、この恐ろしい力は存在する。メスメルの動物磁気は、いかがわしいエセ科学の代表格だが、彼が開発した催眠療法は、シャルコー、フロイトへと受け継がれ、精神分析の重要なファクターとなる。正統的なものだけをみる歴史学では見えてこないものを、タタールは見事にすくいとっていく。
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メスメリズムと文学の関係を論じたもので、メスメリズム自体の変遷もきちんとおさえて恰好の入門書兼読み物。
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Spellbound: Studies on Mesmerism and Literature (1978)
Maria M. Tatar
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