魔の眼に魅されて メスメリズムと文学の研究 (異貌の19世紀)

  • 国書刊行会 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784336034922

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  • (編集ノート)ドラキュラ映画などを観ていると、ドラキュラと目があった犠牲者が、恐怖でおののきながらも魅入られたように吸血鬼の命に服従してしまう、という場面がよく出てくる。これが〈魔の眼〉だ。強い意志の力で相手を支配する〈魔の眼〉の持ち主が登場するのは、なにも怪奇映画や幻想小説の中だけではない。主流文学にも、そして現実世界にも、この恐ろしい力は存在する。メスメルの動物磁気は、いかがわしいエセ科学の代表格だが、彼が開発した催眠療法は、シャルコー、フロイトへと受け継がれ、精神分析の重要なファクターとなる。正統的なものだけをみる歴史学では見えてこないものを、タタールは見事にすくいとっていく。

  • メスメリズムと文学の関係を論じたもので、メスメリズム自体の変遷もきちんとおさえて恰好の入門書兼読み物。

  • Spellbound: Studies on Mesmerism and Literature (1978)
    Maria M. Tatar

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、元東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、生徒と FW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
著書『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020 年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話 31 選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001 年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010 年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―シンガポール』(梨の木舎、2016 年)。

「2025年 『神奈川の「戦後80年」 過去から未来へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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