見えない凶器 世界探偵小説全集(7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336036773

作品紹介・あらすじ

帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪をきかされたソーンバラ医師は、洗面室に入った伯父に声をかけたが返事はなかった。ただならぬ気配に胸騒ぎを感じた医師が、居合わせていた警官とともにドアを破ると、伯父は頭部を打ち割られ倒れていた。室内に凶器らしきものはなく、ひとつしかない窓は環視のもとにあった。密室状況下、犯人は如何にして出入りしたのか、また如何なる凶器が用いられたのか。犯行手段が解明できないまま事件は迷宮入りと見えたが…。冷徹に計算された完全犯罪に挑む、科学者探偵プリーストリー博士の名推理。

感想・レビュー・書評

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  • トリックが面白い。しかし探偵の描写は足りないし、犯人は意外性ゼロ、それが残念。それでも本格派のテイストがあって楽しめた。

  • 2020/9/7購入
    2021/3/14読了

  •  今まで読んだこのシリーズの中ではバリバリの古典というよりはいくらか現代に近いかなという感じ。トリックが科学的なせいかな。まさに見えない凶器で一見無関係な二つの殺人事件が起こされる。しかしどうなんだろう。物理的というか化学的というかどちらも成功するとは思えないけどね。特に最初のはトリックの紹介によくあるやつではあるけれど、可能なんだろうか。あと実はもうひとつ人間的なトリックが使われていて、それが犯人の意外性につながっている。こっちは成功していると思う。まあいろいろと盛りだくさんで楽しめるのは確か。

  • 前半で起こるのはある医者の自宅内の殺人事件。凶器が発見されず目撃者もいない。周囲には街で問題人物とされてる男がうろついており彼が事件と関わっているのか注目される。
    後半に殺人事件の起きた家の近所で人が死ぬ。事故と思われたが殺人の可能性があり調査が進められる中、前半の殺人事件との関わりが明らかになる。
    凶器がすごく使い古されたものでありヒントがもろに出されてたのに気付かなかった。犯人の動機がサイコパスじみているようで最大限の利益を自身にもたらすための行動であったため納得がいくものであった。こんな作家がまだ存在したとはな。

  • 実際のところ、謎解きのメインの部分は見えてしまったけど、残りの半分でうまくミスリードされた。単純なトリックでも、書き方次第でいくらでもよいものになるんだなぁ、と感心。

  • 帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪を聞かされたソーンバラ医師は洗面室に入った伯父に声をかけますが返事はなく、胸騒ぎを感じた医師が居合わせていた警官と共にドアを破ると伯父は頭部を打ち割られ倒れていたのです。
    室内に凶器らしきものはなく、1つしかない窓は環視されているという密室状況下、犯人はどういった方法で出入りしたのか、そして、凶器は何が用いられたのかといった事が謎になってきます。
    魅力的な謎ですが、この凶器は少し残念に感じました。
    冷徹に計算された完全犯罪に科学者探偵プリーストリー博士が名推理で挑みます。

  • プリストーリー博士シリーズ

    甥であるソーンバラ博士に手紙で呼び出された富豪フラシャム氏が殺害される。現場はソーンバラ博士の家の洗面所。密室現場。謎の凶器により撲殺された被害者。ソーンバラ博士の犯行と容疑を強める警察。ソーンバラ博士の隣人フランシス・ウィリントンの秘密。3ヶ月後ソーンバラ博士の家の大家であるゴドフリー卿が自宅で中毒死する。再婚を目前にした死。義理の息子アンソニー・メイランドを相続人に指定した遺言状と署名前の遺言状。監視されるウィリントン。

     2011年12月6日読了

  • <pre><b>帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪をきかされたソーン
    バラ医師は、洗面室に入った伯父に声をかけたが返
    事はなかった。ただならぬ気配に胸騒ぎを感じた医
    師が、居合わせていた警官とともにドアを破ると、
    伯父は頭部を打ち割られ倒れていた。室内に凶器ら
    しきものはなく、ひとつしかない窓は環視のもとに
    あった。密室状況下、犯人は如何にして出入りした
    のか、また如何なる凶器が用いられたのか。犯行手
    段が解明できないまま事件は迷宮入りと見えたが…
    。冷徹に計算された完全犯罪に挑む、科学者探偵プ
    リーストリー博士の名推理。</b>
    (「BOOK」データベース より)

    資料番号:010472348
    請求記号:933.7/セ/7
    形態:図書</pre>

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著者プロフィール

1884年、英国生まれ。本名セシル・ジョン・チャールズ・ス トリート。別名義にマイルズ・バートン、セシル・ウェイ。1924年、“A.S.F”(1924)でミステリ作家としてデビュー。25年に発表 した “The Paddington Mystery” 以降、多数のミステリ作品を発表し、ディテクション・クラブの主要メンバーとしても活躍した。

「2022年 『デイヴィッドスン事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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