女怪の館 (日本怪談大全)

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  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336037312

感想・レビュー・書評

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  • 怪談集。テーマはさまざまな美女鬼女妖女が登場する「女怪の館」と、不思議な術が横溢する「妖術の館」。短めの物語が多いですが、読みごたえはたっぷりです。そして、明確に怪異の正体が語られないだけに恐ろしい印象の物語も多かったような。
    お気に入りは「女の怪異」。これは珍しく怪異の正体がきっちりと明かされていて、しかもそれで笑いに変わってしまう、という作品なのですが。よくよく考えてみると、本当に怪異はなかったんだろうか……? と思えてしまうところもほんの少し怖かったりもしました。
    「花の咲く比」はタイトルが美しいし、物語の仕立ても美しい……けれどやはり恐ろしいなあ。「赤い花」も一見ロマンチックに見えたけれど、やっぱりそうなるのか。そして想像で補うしかない因果の物語がまた恐ろしい。
    再読だけれど「竈の中の顔」、やはり何度読んでもこのラストが凄すぎますね。唐突すぎて怖い!

  • 大正から昭和初期に健筆を振るった田中貢太郎全集の第1巻。
    タイトルは「にょかいのやかた」と読むそうな。
    オーソドックスな民話系怪談と、
    都会の片隅を舞台にした、
    現在で言うところの都市伝説風な怪奇譚の数々。
    高等遊民らしき、但し、ちょっと飢えた感じの青年が、
    美しい女と接触したところ、恐ろしい目に……というパターンが多い。
    青空文庫で既読の「蟇の血」を、
    ちゃんと本で読みたくなったので購入したが、やっぱりこれが最恐。
    そんな中、
    「女の怪異」は女性を付け狙う悪い男に一杯食わせる話で、
    異色の面白さだった。
    それにしても、作者は細面の女性が好みだったらしい(笑)

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著者プロフィール

1880-1941。高知県出身の伝記作家、怪談文芸の大家。代表作に『日本怪談全集』など。

「2018年 『霊能者列伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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