甘い毒 世界探偵小説全集 (19)

制作 : 好野 理恵 
  • 国書刊行会 (1997年1月1日発売)
3.71
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  • 本棚登録 :22
  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336038494

甘い毒 世界探偵小説全集 (19)の感想・レビュー・書評

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  •  あるイギリスの私立学校でチョコレートの小包と青酸カリのビンが盗まれる事件が起こる。すわ毒殺事件発生かと思いきや、あちこちにばらまかれたチョコレートはいずれも無毒で、青酸カリのビンもほぼそのまま発見される。という拍子抜けで前半が終わる。後半はうってかわって校長の甥で皆の鼻つまみ者の生徒エドウィンが実際に青酸カリが仕込まれたお菓子による犠牲となって発見される。あまりに狭い世界。校長の他には4人しか教師がいないし、教師や生徒が犯人とは思えない。校長の係累は変わり者ぞろいで愛憎財産が入り組んではいるもののエドウィンを殺すほどの動機をもつ者はいない。さて、というところでなんと読者への挑戦がはさまれる。やったねー。こうこなくちゃ。あまりに容疑者が限られるのと、肝心のエドウィンと兄のモーリスの造型が他の生徒に比べても弱いのが大きな弱点で、底が浅いのは否めないが、誰にも強い動機がないところを見事にひっくり返す真相は悪くない。ビール警部も好感がもてるし。何より読者への挑戦にはしびれたね。こういう純粋パズラーは好きだな。昔、クイーンをわくわくしながら読んだのを思い出した。

  • 1997年1月20日、初、並、帯無
    2015年2月16日白子BF

  • 読者への挑戦付きパズラー小説。
    子供が被害者という結構エグい話なのだが,探偵役もその周りの大人も淡々としていて共感はしにくい。この点だけでなく人物の描写が全体的に淡白なために動機も納得しがたい。
    とはいっても,動機がわからずとも解答に辿り着けるように伏線が貼られており,描写の淡白さもパズラー小説らしく軽い気持ちで読めた。
    ちなみに全寮制の学園ものではあるが,子供たちの出番はほぼない。

  • 2013/4/30購入

  • <pre><b>1920〜40年代、英米の本格探偵小説は、クイーン、
    カー、クリスティーら輝かしい才能の登場とともに
    黄金時代を迎えた。不可能犯罪、アリバイ破り、名
    探偵の活躍。魅力的な謎、巧みなミスディレクショ
    ンと論理のアクロバット。パズラーの頂点をきわめ
    た本格派の傑作をはじめ、不当にも紹介の遅れてい
    た巨匠の代表作、幻の名作を多数収録、永遠のクラ
    シックを厳選して贈る夢の探偵小説コレクション。
     学園で発生した青酸盗難事件は、ビール主任警部
    が盗まれた毒物を発見し、決着したかに見えた。だ
    が一月後ついに毒入りチョコレート事件が……。「
    読者への挑戦」を掲げる英国パズラー派の雄ペニー
    の代表作。</b>
    (国書刊行会オンライン・ブックショップ紹介文 より)

    資料番号:010472462
    請求記号:933.7/セ/19
    形態:図書</pre>

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