夢 (書物の王国)

  • 国書刊行会
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本棚登録 : 75
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336040022

感想・レビュー・書評

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  • これは夢の話です。未来へ希望に燃えた夢の話ではありません。眠っているときにみる夢の話です。

    面白い夢を見たとします。夢を見ているときはとても面白いのに、朝目覚めて他人に話してみると、なぜかそれは面白くなくなっています。何がそんなに可笑しかったのかちっとも訳が分かりません。そんなことはないでしょうか。わたしは度々そんな気まずい雰囲気に陥ってしまいます。話してる方がそうなのだから、他人の夢の話を聞いている方はもっとつまらないでしょう。まして目覚めときに覚えている夢はほんの稀で、夢は夢の世界に置き去りになっています。

    それでも、悪夢は別物です。悪夢は時として目覚めたあとにも追いかけてきます。そして、繰り返し見ることもあります。わたしは幼い頃に見た悪夢を大人になった今もしっかりと覚えています。悪夢はひっそりと現実世界に種を蒔いているようです。ふとした綻びから芽を出し、思わぬ時に人を恐怖に陥れます。悪夢はなかなか忘れることが出来ません。昼間忙しくしていても、ふとした瞬間思い出してはどきっとしてしまいます。
    そんな悪夢は他人が聞いても恐ろしいものです。聞けば他人の悪夢が今夜自分の夢に浸食してくるようで耳を塞ぎたくなります。それでも幼い頃にゾクゾクしながら聞いた怪談話のように、聞きたくないのに聞きたいような、そんな気持ちにさせてしまいます。

    ここには、他人の悪夢があちこちに散らばっています。悪夢が活字になると訳の分からない不穏な文章になって益々幻想的な不気味さを醸し出します。こんな話ばかり読んでいては白昼夢に脅かされるのは時間の問題です。もちろん、悪夢の話ばかりが収録されているわけではないのですが、印象に残ったのはやっぱり・・・悪夢の話でした。

  • 夢に関するさまざまな話が集められているが既読の話が多かった。印象に残ったのはサヴィニオ「人生という名の家」。

  • 宮部みゆき「たった一人」、筒井康隆「夢の検閲官」、ボルヘス「円環の廃墟」、カフカ「夢」など、夢の文学に照準を絞り、古今東西より拾い集めた30篇を収録

  • 第2巻 全20巻

  • エンキドゥが都に来たのは大晦日のこと & 彼が王様に戦いを挑んだことに民草は驚いたが救われたという思いがした。っていう記述がありました。

  • 宮部みゆき「たった一人」が素晴らしかった。他に澁澤龍彦、筒井康隆、ダンセイニなど秀逸。やはりこのシリーズは面白い。

  • 「書物の王国」は、一冊ごとに「架空の町」「吸血鬼」などユニークなテーマを設けて集められた短編小説集のシリーズ。
    "書物の"と守備範囲の広そうなタイトルではあるものの、実態はほぼ幻想小説のオンパレード。
    何故か第二巻から挑戦してしまった。この巻のお題は「夢」。

    シュールな話が多いのでファンタジーぽさを求めて読むとしばし唖然とします。しかし古代の詩から現代幻想小説まで色々とりそろえてあって最終的には面白かったです。特にボルヘスを知ることができたのは大した収穫でした。編者に感謝。

    でもテーマ的にはどんぴしゃな気がする「夢十夜」(夏目漱石)がまるでスルーされているのは何故だろう…

    (2006年 6月)

  • 書物の王国シリーズの第2巻 (全20巻)

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