異形のテクスト―英国ロマンティック・ノヴェルの系譜

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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336040800

作品紹介・あらすじ

ブロンテ姉妹の『嵐が丘』と『ヴィレット』、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』、ウィリアム・ゴドウィンの『サン・レオン』、ジェイムズ・ホッグの『義とされた罪人の手記と告白』-18世紀末から19世紀半ばに及んで発表されたこの5つの小説から、英文学における〔ロマンティック・ノヴェル〕の系譜を解読。「現実の生活と風俗を描く」という従来のリアリズム小説の定義に飽きたらず、その領域を常に拡張、逸脱し、ノヴェルの持つさらなる可能性を探求しようとしてきた〔ロマンティック・ノヴェル〕とは何か?その過激な実験性ゆえに、曖昧かつ重層的、両義的なものとなり、破壊、分裂の危機にさらされた、異形のテクスト群を解析する。

著者プロフィール

1954年大阪府生まれ。英文学者、作家。京都大学文学部卒、博士(文学)。奈良女子大学名誉教授。筆名に稲生平太郎、法水金太郎など。著書に『神の聖なる天使たち―ジョン・ディーの精霊召喚 一五八一~一六〇七―』(研究社)、『異形のテクスト―英国ロマンティック・ノヴェルの系譜―』(国書刊行会)、『増補 聖別された肉体――オカルト人種論とナチズム』(創元社)、稲生名義で『アクアリウムの夜』(書肆風の薔薇、のちに角川スニーカー文庫)、『アムネジア』(角川書店)、『定本 何かが空を飛んでいる』(国書刊行会)、『映画の生体解剖―恐怖と恍惚のシネマガイド―』(高橋洋との共著)(洋泉社)など。編著書に『危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒―』(新人物往来社)、水野葉舟『遠野物語の周辺』(国書刊行会)、『日影丈吉全集』全9巻(日下三蔵との共編)(国書刊行会)など、翻訳書にマーガニータ・ラスキ『ヴィクトリア朝の寝椅子』(新人物往来社)、J・G・バラード『残虐行為展覧会』(法水名義)(工作舎)など多数がある。

「2023年 『コンスピリチュアリティ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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