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- Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336041050
作品紹介・あらすじ
怪奇映画の歴史は映画の誕生とともに始まった。『魔人ドラキュラ』『フランケンシュタイン』のユニヴァーサル・モンスター黄金時代、戦後ドライヴイン劇場の若者を楽しませたB級ホラー、『ゴジラ』と巨大怪獣ブーム、『サイコ』が切り開いた異常心理スリラー、SFXを駆使したホラーの新しい波…。本書は、怪奇・ホラー映画の歴史を、多くの図版資料と興味深いエピソードによってたどった怪奇映画史の決定版である。しかし、本書はたんなるホラー・ファン向けの本ではない。怪奇映画に登場する怪物たちには、同時代の大衆が抱いた恐れや不安が色濃く反映されている。著者は、戦争の悪夢、経済恐慌、中絶問題、世代の断絶、AIDSなど、スクリーンに投影された20世紀アメリカの悪夢を、怪奇映画の分析を通して読み解いていく。新しい映画論の幕開けを告げる刺激的エッセイ。
感想・レビュー・書評
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読むのに時間がかかった。前半部分は、取り上げられている映画を観ていなかったということもあり、少し冗長に感じられた。後半、特に1950年以降になってからは、「核の恐怖と巨大怪物映画」、「マイケル・ジャクソンとロン・チャニー」など、かなり独創的で興味深い論が展開されていて引き込まれた。
その時々のアメリカ社会が抱いていた不安や問題点を映画と関連させて論じているので、アメリカ文化についての勉強にもなった。
なかなかタフな本だったが、著者独特の語り口は読んでいて面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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