- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336041579
感想・レビュー・書評
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実業家が田舎に持った屋敷で開かれるハウスパーティーに招待されたブリードン夫妻。夜中に車を使った「駆け落ちゲーム」が行われた翌朝、ゲストの一人が邸内のサイロで窒息死しているのが発見される。
駆け落ちゲームが楽しいのかは分からないけど、あれも重要なイベントだったんだな。
本来の計略に他の人の計画や偶然が加わって、なかなか真相が見えてこない。でも最後まで読むとなるほどなと思う。面白かった。
しかし犯人、計画練るのが速い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(編集ノート)有名な『陸橋殺人事件』は、登場する探偵小説マニアたちのやり取りが絶妙におかしいユーモア・ミステリの傑作だが、所謂「本格ミステリ」の愛好者におすすめするなら、まずこの作品だろう。ここにはパズラーに必要なものはすべて揃っている。結末はやっぱりこの作者らしく、皮肉なものなのだけれど。
ちなみに高名な聖職者でありながら、ノックスの過激なユーモアは時に暴走し、BBCラジオの番組でロンドン市内で起きた暴動が内戦状態に発展するドラマを実況仕立てで放送し、英国中にパニックを引き起こしたこともある。(オーソン・ウェルズの『宇宙戦争』よりも早い) -
さすがノックス。たいへん英国黄金期っぽいユーモア溢れる作品で満足です。成金の実業家が田舎に持った農場付きの屋敷、そこでのハウスパーティーに招待された人々がどれも微妙にくせ者っぽい(そしてお互いに初対面という関係の薄さ)。そして深夜のおふざけゲームで始めた「駆け落ちゲーム」の最中、サイロの中で招待客の一人が死体で見つかり……。探偵役が保険会社の調査員ってのも面白い。冒頭~中盤までにかけての、探偵の視点から描かれるツッコミ含めての描写、イギリス風ユーモアに溢れてて良いですね。
ちょっと解決編への突入展開が唐突すぎる感はありましたが、ああいう展開があるのでなるほどな、と。(以下詳細書くとネタばれるのでここでストップ) -
かの有名なノックスの作。陸橋殺人事件は読んだはずだけどもう覚えていない。イギリス郊外の邸宅に集まった客人たちが深夜の駆け落ちゲームの最中に、重要人物がサイロで窒息死していた。サイロかあ、このへんにもあるけどな。干草の発酵でガスが発生して迷い込んだら危険だ。さて事故死か自殺かいや殺人か。いずれにせよ被害者が死なねばならない理由はまったくないのが謎だ。駆け落ちゲームというのはくじびきで駆け落ち者を決めて逃げるのを残りの人が追いかけるというもの。いなかとはいえ夜中の公道でカーレースだよ。あとペットに猿を飼っていたりとか、どうも現実感に乏しい。まあ車や猿が重要な役割をもっているのではあるけれど。メイントリックはなるほどそうきたかと思うが、気がつかないものかね。策を弄しすぎた結末が因果応報というところは皮肉。
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<pre><b>地方の大邸宅のパーティで、客たちが車を使った追
いかけっこに興じている最中、ゲストのひとりがサ
イロの中で死体となっているのが発見される。名作
『陸橋殺人事件』で知られるノックスのもうひとつ
の代表作。</b>
(国書刊行会オンライン・ブックショップ紹介文 より)
資料番号:010472546
請求記号:933.7/セ/27
形態:図書</pre> -
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