- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336041647
作品紹介・あらすじ
警察本部長スコール大尉は、20年前の事件の復讐を誓う元服役囚に脅かされていた。そしてついに、警察本部内に二発の銃声が響きわたった。白昼堂々、執務室で本部長が射殺されるという前代未聞の大事件、しかも一見単純な事件の裏には、驚くべき犯人の執念と周到な計画が隠されていた。
感想・レビュー・書評
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警察内部で発生した射殺事件。復讐に燃えた元服役囚の犯罪なのか。
解説にもあるとおり、ウエイドの経歴(第一次世界大戦で近衛連隊、戦後は高級行政職歴任)が、さまざまな登場キャラクターの思考・思想に生かされていて面白い。(ある意味、それぞれの『立場』がよく描かれてる)
ムショ暮らしをした男ですら清廉な印象を受けるほど、作品全体に漂う品の良さも英国黄金期本格の薫りで好みですな。(事件の調査自体は、足でコツコツなだけなんですが)
警察署という男所帯で、だれがウソをついてるのか、だれを信じて良いのか……と、腹の内の探り合いの様相を呈しているため、読んでる間ずっと脳内でイケメンの男達がひたすら駆け引きと頭脳勝負を続けてました。これたぶん、アニメのジョーカーゲームの影響だわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
警察署内の殺人事件。服役を終えて出所した容疑者が見事に復讐を成し遂げて姿をくらました、かのように見えたが...。そんな見え見えの話では探偵小説にならないので、ひとひねりあるのだろう。現場が警察内部だから関係者も限られる。では誰がどういう動機でどうやって、という謎にスコットランドヤードから派遣されたプール警部が挑む。復讐でないとすると動機は何か。そして銃声の時間によるアリバイをどう考えるか、そこらが鍵になる。意外といえば意外な結末ではあるが、人間関係がちょっと無理っぽいなあ。中へはいりこんでるのだから、もっとうまい機会がいくらでもありそうなものだが。
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<pre><b>警察本部長スコール大尉は、20年前の事件の復讐
を誓う元服役囚に脅かされていた。そしてついに、
警察本部内に二発の銃声が響きわたった。白昼堂々
、執務室で本部長が射殺されるという前代未聞の大
事件、しかも一見単純な事件の裏には、驚くべき犯
人の執念と周到な計画が隠されていた。</b>
(「BOOK」データベース より)
資料番号:010472595
請求記号:933.7/セ/34
形態:図書</pre> -
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