山尾悠子作品集成

著者 :
  • 国書刊行会
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本棚登録 : 411
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336042569

作品紹介・あらすじ

二十年の眠りから目覚める幻の傑作群。"伝説の作家"山尾悠子が残した幻想文学の極北ともいうべき32篇の小説を一巻に集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読了後の脱力感が半端ない読書体験。すごいわあ、この言葉から喚起される強靭なイメージの力。全体通して読むと、好きな話とそうでもないのと色々分かれるが、あまり物語性のない方がどちらかといえば好きかも。『遠近法』『遠近法・補遺』はとびぬけて頭クラクラするほどだけど、『繭』『傳説』あたりも、すげぇ、かっこいい!と年甲斐もなく身悶えするほど好みだった。読んでも読んでもどこまでも想像の羽ばたく至福の読書タイムでした。

  • 夢で織られた分厚いバームクーヘンを食べるようにして愉しんだ。
    無人島に持っていく本はこれでもいいかも。

  • 発刊当初に読んで「これはすごいものを読んだ」とびっくりし、そして10年以上たって再読。初読の感動は記憶の深さに比例し、再読の喜びも同じだった。最初にいいと思ったものがそのままやっぱりいい。固くて冷たい鉱物のようだ。

    ただすっかり記憶から抜けていたいくつかは、完成度なり方向性なりで今回ははっきりと「そうでもない」の箱に入れざるを得ず(軽く書いた耽美系というか少女系というか)、その意味で星は四つ。山尾さんが書けばなんでも!というファンではないことがわかった。

    10年前と変わらない硬質な光を感じるのは、「夢の棲む街」、「ムーンゲイト」、「遠近法」、「耶路庭国異聞」、「透明族に関するエスキス」、「遠近法・補遺」、「眠れる美女」、「ゴーレム」。「遠近法」は最高。

  • 奮発した!

  • センスオブワンダーの極致。
    文体の女王。

  • ベストSF2000年4位

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    【要約】


    【ノート】

  • 執拗な情景描写に圧倒されるが、その分物語の筋は希薄に感じる。頭に浮かんだイメージをそのまま描きたかったのだろうと思うが、そのために読ませるための工夫がおざなりとなっている感が否めない。他者が見た夢の話を聞くのは退屈だ。

  • 2001年3月25日、3刷、並、帯付
    2015年6月11日、伊勢BF、函付

  • 「夢の棲む街」を読んだ時に、閉塞感漂う荒涼とした架空の大地がバロの絵と重なった。舞台が架空の土地でも現代のとある町でも、格調高い文体で綴られる物語は目眩がしそうに幻想的。言葉で描かれる幻想絵のようだが、読みながら物語に沿った旋律が生まれるほどに刺激される。見ているだけでは飽きたらず、いつまでも世界に入って遊んでしまう。

  • なんというか、すごいものを読んでしまった。
    すべての話が目の前に映像が浮かぶような視覚的な文章で書かれていて、幻惑される。ひとつひとつ文体を変えて書いているとのことだけれど、根底に山尾節といっていいのか、一貫したものが流れていて、作者を知らずに読んでも、これは山尾さんの話だとわかるような気がする。
    作品世界は頽廃的なものが多く、透明でふわふわしたものではなく、鉱物的なごつごつとした肌触り。なめらかな絹や天鵞絨だと思っていたら、乾いた血でごわついている部分を見つけてしまったような不安を感じたりもする。

    好きなのは『遠近法』『パラス・アテネ』『ゴーレム』。
    他にも好きなのはあるけれど、とても書ききれない。

    ホント、すごい話に、すごい作家に出会ってしまったと思います。

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著者プロフィール

山尾悠子(やまお ゆうこ)
1955年、岡山市生まれの小説家、歌人。寡作ながらその幻想文学は極めて高い評価を受けており、執筆中断期間もあったことから「幻の作家」「伝説の作家」と言われることもある。
同志社大学文学部国文科に入学し、高校までに読んできていた泉鏡花を専攻(のちに泉鏡花文学賞受賞という機縁もある)。大学在学中の1973年、「仮面舞踏会」が『S-Fマガジン』SF三大コンテスト小説部門の選外優秀作に選ばれたことをきっかけに、1975年11月号の「女流作家特集」で同作を掲載し20歳でデビュー。
1980年に書き下ろし長編『仮面物語』、1982年歌集『角砂糖の日』を刊行。1985年以降は出産・育児で発表が途絶えていたが、1999年に復活、2000年に国書刊行会から『山尾悠子作品集成』を、2003年には2作目の書き下ろし長編『ラピスラズリ』を刊行。
2018年刊行、15年ぶりの長編となった『飛ぶ孔雀』が第46回泉鏡花文学賞を受賞した。日本文藝家協会会員。

山尾悠子の作品

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