- Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336042569
感想・レビュー・書評
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二十年の眠りから目覚める幻の傑作群。“伝説の作家”山尾悠子が残した幻想文学の極北ともいうべき32篇の小説を一巻に集大成。
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寡作ゆえに大切に気長に待ちたい作家。
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今まで買った中で、一冊の値段がいちばん高い本。中途半端な気持ちで読めません(笑)
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日本では珍しい鉱物質のファンタジー
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ずっしりと重い。ただそれだけのことで涙が出そうになる。なぜなら山尾悠子の作品集だからだ。ファンとしては、寡作であることは確かに心寂しい。しかし実際に作品を読むと納得せざるを得ない。「これだけの水準のものを、ホイホイ書けるわきゃあないよなぁ」そう思うと、「集成」のこの重みに感動してしまう。勿体なくて一気に読めるわけがない。ひとつひとつのイマージュを、じっくりと味わって読みたい。「夢の棲む街」だって何度も読み返したことがあるけれど、もう一度、ゆっくりと読んでみたい。「読む」ことの快楽、「読む」ことが受動でなく、「読む」ことによってアタマの中になにものかが生まれてくる。山尾悠子の作品は、「etwasを棲まわせる書物」だ。
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ぼちぼち読んでいることは読んでいるんですが、何せ、ず〜っと同じトーンのものを読んでいると食傷気味になるっちゃぁなる。
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豊潤なイメージ、というよりは潤沢なイメージの奔流と言いたい。山尾悠子にはさんずいの形容詞がよく似合う。どの話も流れるような液体のイメージ。
私のお気に入りは「夢の棲む街」「ムーンゲイト」「遠近法」「黒金」「破壊王」 -
慄然とする。
鳥肌立つ。