塩沢地の霧 世界探偵小説全集 37

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制作 : 駒月 雅子 
  • 国書刊行会 (2003年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336044372

塩沢地の霧 世界探偵小説全集 37の感想・レビュー・書評

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  •  つい先日のアイルズ作品に続いて不倫の三角関係。といっても中身は大違い。こちらは女たらしファインズにちやほやされてだまされるヒラリーが馬鹿で堅物亭主のジョンが気の毒。彼の悩める姿には同情を禁じ得ないので、とうとう事件が起きた時には、ああ、やっちゃったよと暗然とする。これでそのまま警察につかまってしまったのでは、倒叙物としてもあまりにミステリとしてはうすっぺらだが、そこでひとひねり。本当にジョンが犯人なのか。捜査陣はいろいろな状況証拠から、不審な動きをしているボート運転手マジェックに目をつけて、徹底的な捜査により逮捕に持ち込むが、そこに最後の劇的な幕切れが待っている。前半の恋愛心理は読みごたえがあるし、後半の警官たちも生き生きとしている。人間ドラマとしては見ごたえがあるものの、残念ながらミステリとしての華には欠ける。解説子は横山秀夫になぞらえているが、なるほどという気もする。

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