- Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336044389
感想・レビュー・書評
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この作品、大プッシュな方々ごめんなさい…。この人の笑いのツボがどうしても私にはあわないみたいです。そもそも、笑えるところがどこなのか判らないまま読了…。何度も挫けては放置→最初から読み直しを繰り返して、なんと読み終わるのに2年かかりました…。
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いやこれは難しいよ!最後の最後まで読んでとりあえずそういう謎だったのかはなんとか理解できた。いや理解できたような気がするレベルだけどもね。
でも振り返ってみると別に謎が難しいとかではないんだよね。途中で色んな人が高尚というか昔の詩人がどうとかやっぱり英国だからシェイクスピアかーとかなんやかんやと誤魔化されて複雑化してるだけではないのか。実は騙されてないか。
まぁそういうムードに流されるのもまた良し。
そしてパトリシアさんのなんだか素っ気ない感じのツンデレ感からの恋物語もまた良いのであった。 -
この著者でこの厚さ。それだけで読む前から引いてしまう。読んでみてそれが思いすごしではなく図星なのだから参る。延々と続く本筋とは関係のないペダンティックな会話。英文学の素養のない者には苦行以外の何物でもない。これで後半に飛びきりの謎解きでも用意されているのならその忍耐も報われるというものだが、小さな悪ふざけの積み重ねという以上に事件は起こらず、犯人とかくされた動機の意外性もピンとこない。頭で考えただけで活字にしていないプロットが何者かによって現実化されるという大きな謎も、脱力の種明かしとなってはまさに徒労感のみが残る。
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カバー見返しに「全篇が壮大なプラクティカル・ジョーク」と紹介されている通り大人の悪ふざけが愉しい傑作。ゆる〜い空気の中、文学・出版関係者、大学人が繰り広げるどこかズレた会話や行動にニヤリとさせられる。珍騒動の末に明かされる複雑に入り組んだ真相もなかなか見事。
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眉間に皺寄せて「そも本格とは云々」と語りたがる手合いにこそ読んで頂きたい、ゆるーいジョークに溢れたミステリ。4ページに1回は必ず笑いを取りにくるイネスってすげぇカワイイ。