わすれなぐさ (吉屋信子乙女小説コレクション)

  • 国書刊行会 (2003年2月発売)
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  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336044822

わすれなぐさ (吉屋信子乙女小説コレクション)の感想・レビュー・書評

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  • 3人のキャラクターがしっかりしていて面白い。野ばらさんの注もセンスあって素敵w

  • ずっと気になってました吉屋信子さん。
    ようやく読みまして…。
    好きやッ!!!!!
    少年少女モンに弱いなあやっぱり。

  • 図書館で。
    少女小説といえばこの方、みたいなイメージはあるんですがそういえば読んだことないかも、と思い借りてみました。昔は陰湿なイジメとかあまりなさそうで何より。

    それにしてもこの頃の女の子だって父に従い、弟を立て、母の言うことを守るという押し付けられた女性の姿に疑問を持っているのにいつのまにかそれが女性の役割なんだから、と納得してしまっている辺りが恐ろしい。洗脳みたいだ。それにしても金持ちお嬢様は孤独な彼女の何が気に入ったというのだろう?顔か?顔なのか?(笑)

    個人的感想ですがよくわからないなら注釈なんて書かなくて良いんじゃなかろうかと。ああいうのは雰囲気で読んでも何とかなると思うので…

  •  勉強一筋の「硬派」と、趣味と遊びを何より優先させる「軟派」それぞれの代表的キャラクターの間で揺れる「中間派」のヒロインといういつもの構図。ラストの〈和解〉は、物語の内側に根拠をほとんど持っておらず、ちょっと御都合主義的過ぎる感。このジャンルはそのようなものかもしれないのだが。

     興味深いのは、このテクストが〈父〉による呪縛からの解放というサブプロットを有しているところ。戦病死した軍人を父にもつ一枝は弟を軍人にせよ、という遺言を生きるよう強いられているし、父が科学者である牧子は弟を科学者にしたいという父の強い思いを疎ましく感じている。
     だが、それらはいずれも〈男の子〉へのプレッシャーである。では、〈女の子〉=少女たちには、いったい何が求められているのか。このテクストでは、いわゆるお題目が繰り返されているだけで、じつは具体的な内実が記されることはない。たぶんそこがポイントなので、吉屋の筆は、明らかに「ブルジョア貴族趣味」にどっぷり浸かった陽子の誘惑と遊びを描く際に、愉しげに走り始める。最後に取って付けたような「罰」=病気を受けているけれど、このテクストの最大の読みどころは、つまりは少女たちが心躍らせながら読んだだろうポイントは、消費主義的な贅沢への享楽に他なるまい。
      
     そのほか、「満洲事変」「肉弾三勇士」「オリンピック」「ファシズム」といった同時代的な話題があちこちに散りばめられている。本書の底本は1940年刊行の単行本んらしいが、初出段階からの変更点はないのか、気になるところではある。

  • 香水の種類は頻繁に変えてはいけないという。同じ香水をつけ続ける事により他者はその香りと人を結びつけ、例えその人がいない場所で香水の香りを感じた時、その香りの所有者を思い起こされるのだそう。
    この小説でもその様な場面があった。お金持ちでブルジョワの女学生の憧れの的、陽子の使っているわすれな草の香りの香水である。わすれな草の匂いなんてどんな香りがするのだろうか。Derbeというメーカーにグリーンフローラル、つまりわすれな草の香りの香水がある。陽子本人がこの香水を使っていたかは不明だが、近いような感じなのだろうか。

    この小説の舞台は、戦前のある女学校。軟派の中の女王、硬派の大将、個人主義の雄なる者、気質も性格も全く違う三人の女学生達の話である。最初の紹介文から、女学校の派閥の争いか何かの話かと思っていたらそんな訳はなく、非常に上品でかわいらしい友情(?)小説だった。
    個人的に、大正から昭和初期にかけたレトロでモダンな雰囲気が好きなので、この小説はそんな風潮に浸れる素敵な作品であった。帯に第一弾と書いてあるので、きっと別の作品もあるのだろう。是非他の作品も読んでみたい。

  •  まず特筆すべきは嶽本野ばらサンの注釈でしょう。
     コミカルだけれど乙女ティックな注釈は物語を読む前に眺めていたのだけど、単体であっても笑えてならなかったこと!

     本編は前にこれと乙女の港(川端康成)を比べている感想を見たことがあったけれど、比べたくなる気持ちは分かる。つまるところが、これも、真面目な人と派手な人の間でゆれる主人公の三角関係ということ。
     だけれどこちらの方が、幾分艶っぽく思う。登場人物たちのよろしくないところがこちらの方が多いからだろうか

  • 戦前の日本の空気に触れるにはもってこいの
    正統派な少女小説。これで十分愉しめるが、
    巻末のタケ本野ばらの解説が効いていて、本編
    以上に面白い。

  • 陽子が牧子好きすぎて、牧子のお母さんが亡くなったときに他の女の子から霊前にと貰った白の花束を自動車の窓から放り捨ててしまうところが好きです。人の心がない

  • 同性愛ととっても、とらなくても、自由。そんな気がした。この年頃の女の子はきっとみんな体験する、そんな気持ちを思い出した。

  • 乙女の世界に浸れます。花物語と併せて。

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