「千と千尋の神隠し」のことばと謎

著者 :
  • 国書刊行会
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336045195

作品紹介・あらすじ

「千と千尋の神隠し」を見て、面白い、素晴らしい、美しいと感じる。一体何が面白く、何が素晴らしかったのか。心に訴えて来るものを受け止め、そこから語りかけてくるものは何か、面白さの理由や、ことばに秘められた謎を解いてみたのが本書。この作品をご覧になった方には新たな発見と感動を引き出し、まだご覧になっていない方へは作品の詳細紹介となる。

感想・レビュー・書評

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  • 宮崎駿氏自身は伝えたいことがあったとしても、ここまで深読みをして作品を構成したとは思えない(実際、たとえば本の中で指摘された湯婆婆の服の色についても、宮崎氏は当初は赤にこだわっていたが、背景画との絡みでの視覚効果について部下のイラストレーターから説得で偶々青に変えたという経緯がある)が、そのような偶然も含めて作られた作品が、このように深い示唆を与える世界観になっていることは面白い。むしろ、意図して書こうとしたのではないからこそ、人類に共通して奥深くに沈んでいる神秘が宮崎氏の無意識を通じて作品に表れてくるのだと思う。
    いちばんおもしろいと思ったコメントは、ハクは千尋を助けるために油屋に招きいれたが、ハクを助けるために不思議な世界に千尋を招きいれた、湯婆婆を超えた存在があるのではないかという意見。
    ファンタジーと心の成長について考えさせてくれる本。
    脚注もかなり細かくかかれており、引用本・参考本が多彩で著者の知識の囲の広さが伺える。ここから芋づる式に読み深めることも可能。

  • 作品細部までいろいろ考察していて面白い。
    単に物語を楽しむだけではなく、奥深くまで作品を知ることができる。
    個人的に民俗学的要素も多く含まれていて、面白かった。

  • 映画の意味深な部分がちょっと納得できた、かな?
    つくづく宮崎さんてスゴイ・・

  • 分類=評論・宮崎駿。03年3月。宮崎駿の読み解き方が素直で好感が持てる。

  • 「千と千尋の神隠し」の物語の中に散りばめられている作者の意図や、言葉、場景、行動の意味を細かく語っている。

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著者プロフィール

* 1949年東京都生。
* 上智大学大学院博士課程満期退学。
* 現在 東北女子大学教授。
* 主要著書・論文
『良寛の詩を読む』(国書刊行会)
『古今和歌集入門』(国書刊行会)
「現成公案の巻を読む」(宗学研究)

「2011年 『良寛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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