女は下着でつくられる (鴨居羊子コレクション) (鴨居羊子コレクション 1)
- 国書刊行会 (2004年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336046086
感想・レビュー・書評
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芯がひとつあって生きている方で
とてもチャーミングな人生を送られている
登場する家族やお友達や一緒に住んでいるいきものたち
(ペット、と書くにははばかられる)
すべてがうすいサーモンピンクに包まれているような
豊かな生き方 -
この人が、あの人生のどん詰まりにいるような暗い絵を描く鴨居玲のお姉さんだというのは驚き。でもどちらの作品もすばらしい。下着デザイナーの洋子さんのエッセイには、美しいものを作ろうと会社を立ち上げるバイタリティと同時に、のんびりのほほんとした味わいがあって、読んでてあきない。
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「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい 」
「わたしのものよ 」収録
読み終わるのがもったいないので
チビチビとチビチビと読んでいた鴨居羊子の全集。
おいしいお酒をちょっとずつ
味わって、瓶が空になるのを
先延ばし先延ばしして
飲むというより舌の上で転がして味わって、
それでもうすぐ飲み終わりそうだ
あぁ後、どれくらいだろう?
もうすぐなくなっちゃいそうだ…と考えても
飲まなきゃ良かった、とはちっとも
思わないんだなこれが、という感じだろうか
と、分かりもしない
酒好きの気持ちのように思った。
甘露みたいでどうしてこんなにと思うほどおいしい
飲みたいけれど
何かの役に立てよう、自分の栄養に…なんて
しみったれたことを考えちゃいけません、
そんないじましさは似合わない気がする
ただ味わえばいい、知ればいい、と思う。
だけど欲を言うなら
もう少し、もっと読んでたい
置いたそばからそう思うのも酒飲みみたいなんかしら。
『わたしわたしと自分のことばかりを書いて、
またあとがきでわたしは云々と言ったら、
わたしずくめで気が遠くなりそう。その上、題名がまた
”わたしのものよ”では欲張りのカタマリみたい。
でも死んでしまったみんなのため、無理にわたしを連発した。
でも生きている私のための義務でもある。~著者あとがきより引用~』
二人といない面白い人の話だけれど
一人の胸のうちに喜びも悲しみも
そんなに簡単に一色ではないことも
教えてくれる。 -
面白かった!
特に「わたしは驢馬に乗って下着を売りにゆきたい」の三章が好き。
ぶ厚い本だけれど、友達の話をうんうんだよねって聞いてる感じで案外すらっと読み終えてた。
このひとの文章、個性的で好きだわ。クセになる。
それにしても、古着の長襦袢を見ると「えっ昔の日本人はこんな奇抜な色柄ものを下着にしてたの?」ってびっくりするのに、洋装下着になると随分面白味のないものを昭和まで着けていたんだなぁ。
敗戦で弱ったものの、そもそも面白がりでユニークな遊び心を持っている日本人のために、鴨居さんの素敵な下着は復活するべくして生まれたのだと感じた。 -
「私は驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」「わたしのものよ」収録。
この人のエッセイ、面白いなあ。
「うすくすき透ったパンティス。何に使うか考えたって判りそうもない、そのくせ妙にエロティックな品々。それが別にエロティクでもなさそうに無造作にぶら下がっている。ここまでくれば、顔をあからめて退散する者が負けである」とかね、
「したいことをすべてしようとすれば、人生はなんという短さだろう」とかね
「みんな未完の年齢が好きだった」とかね。
ハスッパ万歳!…だ。 -
すごい しらなかった
こんな人がいたなんて -
鴨居羊子さんが、女らしくてかわいい。でも強くて、少年みたいな所もある。
読まされてしまいました。 -
おんなは強く。凛々しく。愛らしく。たおやかに。
女ってかっこいい。 -
なりふりかまわず、女として生きたいです。下着革命だね。鴨居さんのカワイイよね。個人的にはやっぱり下着も黒が好き。なんつって。
ここ最近、各地で展覧会が開催されているので、出会うコトもあると思いますヨ。。。。
ここ最近、各地で展覧会が開催されているので、出会うコトもあると思いますヨ。。。。
ありがとうございます~
ありがとうございます~