- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336046369
作品紹介・あらすじ
葛飾北斎の妖怪が大集合!本書には挿絵から肉筆まで、北斎の書きつけた異形のほとんどが収められている。
感想・レビュー・書評
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先日テレビで放映された葛飾北斎番組を視聴して、北斎の
本を一冊見てみようと思って借りたのがこの本。もちろん
趣味丸出しで妖怪図を集めた本を借りた。これも見ている
だけで楽しい本だが、最新技術を使ってもっときれいに復元
できないものかな。版画なのだから簡単に出来るような気も
するのだけれど。 -
北斎のとらわれることのない自由な発想は、その絵に表れている。
デザイナーとしてもかなりの才能がある気がしていた。
迫力のある北斎の妖怪画の数々。それだけで凄いのに、説明しているのは京極夏彦!
もう買うしかないですよ、これは。4,200円なのに迷わず買ってしまったです。
一つ一つの絵に、食い入るようにして覗き込んでしまいます。
ただし、夢に出てこないように注意が必要です(^^; -
北斎が描く浮世絵は、素晴らしい〜〜。
北斎が描く妖怪、幽霊たちは活き活きしている〜。
生首図や幽霊図なんて、
夜中にベッドの中で薄明かりで見れないよお。
雷神図や富士越龍図なんて、構図といい、色づかいといい、
カッコ良い〜。
北斎の描く世界観を「地」「水」「火」「風」の
4つのカテゴリーに分けて紹介してあり、
各章の最後にまとめて
各絵の解説も載っているので、
文章とともに魔の世界が楽しめます。
これはね、各家庭に1冊は有っても良い本だと思います。
何回、見返してもワクワクします。 -
たまらん
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私がゆってもしょうがないけど、北斎さんは天才ですね。
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2,3年前、北斎展(版画が主)を見て、度肝を抜かれた。こんなにおじいさんになるまで、こんなにもたくさんの絵を描いていた、そのバイタリティってどんななんだ?ちょっとおもしろかったのは、コンパスと定規を使って牛を描く方法の手引き、なんてのがあったこと。ほら、あなたもこうすれば描けるでしょ、みたいな、サービス精神旺盛で茶目っ気のある絵だった。いや、この通りやっても、絶対に北斎みたいな絵は描けないんですけど〜。その後、『北斎漫画』を図書館で借り、髭のおじさんが縦・横に顔を引っ張ってみている絵がとても気に入ったので、拡大コピーして仕事部屋に貼り、励みにして(?)いた。
閑話休題、本書はその北斎の妖怪画集。いや出るわ出るわ、醜怪なのやら陰惨なのやら滑稽なのやら。しかし画狂人・北斎は決して自分が楽しいからというだけで多くの絵を描いていたのではなく、見る側のニーズに合わせて「売るため」の絵を描いていたのだ、という京極夏彦の解説になるほどーとうなった。職業人・北斎。さればこそ、これだけ息が長い画家として絵を描き続けられたというものかもしれない。どれもすごいが、強いて挙げれば『皿屋敷』『怒濤図』『生首図』『悪人を阿鼻地獄に落とす雷神』あたりが個人的には「参りました」と平伏したくなる絵。・・・とはいえ、これだけ妖怪づくしだと何だかおなかいっぱいな感じ。私は図書館で借りたので駆け足で読んでしまったが、手元に置いて、時々少しずつ見るのが正しい(?)鑑賞法なのかも。
結局のところ、『北斎漫画』に出てくる人物百態みたいな軽いタッチの絵の方が、私は好きかなぁ。
*本書の大きな部分を占めているのが読本挿絵。このあらすじも収録されているのだが、破天荒な話やおどろおどろしい因縁話が多くてこれにもびっくり。今よりおそらく死がずっと身近に感じられたのであろう江戸時代。きっと妖怪ももっと身近なものだったのだろう。*京極夏彦といえば、『嗤う伊右衛門』の挿絵に北斎の絵を使っていたような。今手元になくて確認できないのだが。ちょうちんの『お岩さん』はそのとき知った気がする。
高井鴻山が描いた妖怪絵って、どんな感じなのでしょうね。見てみたいものです。
高井鴻山が描いた妖怪絵って、どんな感じなのでしょうね。見てみたいものです。