- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336049520
作品紹介・あらすじ
若い恋人たちの恋路を阻む階級差の壁と不幸な誤解、高貴なる豚エンプレスを襲うどす黒い影。大英帝国社交界を震撼させるギャリー伯父さんのスキャンダラスな回想録の行方は?『夏の稲妻』で大活躍のお仲間に、マンモス出版社のワンマン社長ティルベリー卿、ハンサム・リッチで気のいいモンティ・ボドキンら、強力新キャラクターも続々登場して、ブランディングズ城はいよいよ大混乱。
感想・レビュー・書評
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「ブランディングス城の夏の稲妻」の続編。前作に続きギャラハッド伯父さんの回想録が騒動のもととなる話。
伯爵兄弟の妹の息子ロニー、コーラス・ガールと結婚したいのだがその為には後見人である伯爵の許しが必要。浮世離れした伯爵は御しやすいのだが、しっかりものの母レディジュリア、同じく伯母レディコンスタンスなどの常識人の存在が難敵。
家長のエムズワース伯爵は実務能力ゼロ、その弟のギャラハッドは天才的な遊び人、伯爵の次男もダメ人間(でもこの時点ではアメリカの実業家の娘婿になり仕事人間に目覚めた)とダメダメばかりなのに、たくさんの姉妹たちの素晴らしいエネルギーには感服する。作者は幼少期に大勢のおばたちに悩まされたとのことで、あまり好意的には描いてないが。
前作あたりから気になっているのは、伯爵の言葉遣いがジジくさいこと。これは翻訳の為かな?それとも原文もそうなの?
巻末の解説で、ブランディングス城の外見のモデルがスードリー城と知る。へえええ。建築は薔薇戦争時代でリチャード3世にも縁がある城だし、キャサリンパーも後年住んだ歴史がある城。ただ、その後荒廃し、比較的近代になって実業家の一家が買い取った歴史から中にはたいしたものは残っていない。ただ、庭は素晴らしい。
庭のモデルはウェストンパークだそうだ。こちらはまだ行ったことがないな。で、ここはバーティウースターの本拠地だと聞いたような気がするのだが、本当かな?
あ、話が思い切りずれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作『夏の稲妻』の10日後の話。ギャリー伯父さんの回顧録をめぐるドタバタと、その末路
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世の中の憂いを忘れ、幸せな気分で笑えるシリーズ。「夏の稲妻」を先に読むべきですがこれだけ読んでも面白かったです。
2016年1月再読
98年BBCがHeavy Weatherをドラマ化しておりDVDにもなっておらずYou Tubeでは見られることを知ったため。
セリフが全く聞き取れないので翻訳本の助けを借りる。面白かったです。エムズワース卿はピーター・オトゥール。