老魔法使い 種村季弘遺稿翻訳集

  • 国書刊行会 (2008年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (548ページ) / ISBN・EAN: 9784336049834

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

不気味な風景描写と寂しげな登場人物たちが織りなす物語が特徴的で、独特の世界観に引き込まれます。短編群は、病気がちの老刑事や彼を取り巻く人物たちの魅力を感じさせつつも、物足りなさを残す一方、中編では閉鎖...

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳者の名前で手にした本。「シュトゥーダー初期の諸事件」としてまとめられた短編群は、不気味で乾いた風景描写とどことなくうら寂しい登場人物たち、病気がちの老刑事が魅力的ではあるものの、ちょっと物足りなさが残ります。中編「シュルンプ・エルヴィンの殺人事件—シュトゥーダー刑事」「シナ人」の二作は、前者は閉鎖的な村、後者は救貧院・園芸学校・旅籠屋という、どちらも閉ざされた社会で起きた事件を扱っています。不気味な風景描写やうら寂しい登場人物たちという特徴は短編と同じですが、シュトゥーダー刑事のコミカルさや、登場人物たちの腹の探り合いといった要素が加わり、俄然面白さが増します。それにしてもこの作家は、当時の売れっ子作家たちが書いた小説とそれに読み耽る人達を、外側から皮肉にスケッチするのがよくよく好きだったようです。

  • 2018/10/20購入

  • 「シュルンプ・エルヴィンの殺人事件」では保険金奪取のための殺人に見せかけた自殺のように見せて、実は自殺に見せかけた殺人という。「シナ人」も自殺か殺人かで意見が分かれたりしたので、作者はそういう設定が好きなのか。意外なスイス人の素顔が見えたような気がした。

  • レビュー少ない~これ、新米刑事モリス(BBCかな)で使っています。映像がオバァーラップしてしまってびっくりです。文体が装飾が多くまだるっこしいが、きれいに書こうとしていないところがリアル。

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著者プロフィール

種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(芸術選奨文部大臣賞、斎藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。

「2024年 『種村季弘コレクション 驚異の函』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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