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- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336050236
感想・レビュー・書評
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長谷川伸 「瞼の母」「一本刀土俵入」「沓掛時次郎」など 無法者の義理人情を描いた大衆演劇の戯曲集。
人生の道を誤っても、義理人情さえあれば、最後は報われるという人間観に基づき書かれている。この人間観は「男はつらいよ」の寅さんへ繋がっているように思う
物語は 無法者の人生の悲哀と一宿一飯の恩義は必ず返す義理人情によって成立している
瞼の母に挿入された船頭歌が アウトローの悲哀を物語る「春は世に出る、草木もあるに、わたしゃ枯れ野のきりぎりす〜降ろうが照ろうが、風吹くままよ、東行こうと、西行こうと」
瞼の母
思い出の母としか生きられない無法者の人生の悲哀
「母を尋ねあてたとき、向こうに迷惑をかけない、ひとりで世の中を渡って行ける人間になっていることが必要だ」
一本刀土俵入
一宿一飯の恩義は 必ず返す
「思い出されないのは、かえって仕合わせでござんす、あ奴かとわかっては面目ねえ」
沓掛時次郎
アウトローなヒーロー〜西部劇「シェーン」に近い
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「日本人のメンタリティを知る教科書です。」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=072633 -
吉野、足利などを舞台とした作品です。
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