天使

著者 :
  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336052551

作品紹介・あらすじ

美少年、吸血鬼、一角獣、同性愛…耽美主義の聖典と謳われる蠱惑の小説19編とあやかしの4つのメルヘン。

感想・レビュー・書評

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  • 吸血鬼を題材にしたものが多い短編集。
    2〜3ページのものが多い中、その短さなのに凄く引き込まれる。私自身は吸血鬼には全く興味ないですが、関係なく面白かった。
    男性同士の恋愛描写が多々ありますが、あからさまに書かれていない所がまた妖艶な雰囲気が出てステキでした。
    他の作品も読みたい。

  • 耽美趣味のある人には特におすすめ。
    そうでない人には苦痛かもしれない。

    吸血鬼、天使、花、美青年美少年による恋愛等々、
    倒錯的で詩的なモチーフたっぷりの短編集。

    地名が全て漢字表記だったり、古い貴族、神話、かと思えば身近そうな話。
    また、エロティックな描写がいちいち耽美で、体温は感じるけれど生臭さを感じることはない。

    飽きない。
    読んでいると、自分までなんだか耽美な心持ちになれる。
    質の良い香を焚きしめているような、楽器が少なく、深く重いジャズを聞いているような。

    芳香を放つ宝石箱のような本。

  • 須永朝彦の中の美次元世界を彷徨ってみた。レトロな漢字たちが気持ち良さげに、文章を飾って素晴らしい眺めです。
    この作品群の美の切り取り方は、男性ならではの様な気がするのだけれど…多分女性は違う角度で美を表現するのでは無いかな…?

  • ヘルベルトのでてくるお話が好き。

    天使が少女であってはならないワケ。

  • もっともっと凄まじくおどろおどろしいものを想像していたのだが、意外にポップ。
    にやりにやりと口元が緩んでしまう。
    しかしまあ、それだけかとも思う。
    薄い夕暮れの中にさまよう程度のもので、別の世界や遠いところへ奪取していかれるほどのものでもない、小品たち。

  • 現代かな使いの短編集でとても読みやすく、夕暮れのような美しい文章で闇夜にさらわれる。

  • 近所の本屋さんで偶然見つけて購入しました。

    元々作者さんの名前は知っていたのですが、あまり注目しては居ませんでした。
    今回読んでみて[言葉の選択が綺麗な人だ]と感じました。
    隠喩や言いかえ、言葉が凄く綺麗又は幻想的だと感じました。

    短編集のつくりになっているので1話が短く読みやすかったです。
    なにより私の好きな単語・項目が沢山詰まっていたので楽しかったです。

  • 収録作品の過半数が吸血鬼もの。なんというか久しぶりに正統派の「耽美」な作品群を読んだ気がする。天使というタイトルの作品は3種あるけれど、個人的には二つめの、美貌のやり○ん人喰い天使が好きでした。吸血鬼ものは日本の山奥に平安美人みたいな女性がいる「ぬばたま」が良かった。吸血鬼でも天使でもない話では「木犀館殺人事件」がお気に入り。全体的に好みなのだけど、出てくる美青年のほとんどが長身痩躯金髪碧眼なのは作者のタイプなのかしら、ちょっとワンパターンな気がした。

    ※収録作品
    契/天使1/ぬばたまの/天使2/R公の綴織画/天使3/就眠儀式/木犀館殺人事件/神聖羅馬帝国/花刑/森の彼方の地/MON HOMME/蝙蝠男/笛吹童子/光と影/エル・レリカリオ/LES LILAS/樅の木の下で/ドナウ川の漣/白鳥の湖の方へ/誘惑/銀毛狼皮/月光浴

  • 短編集。とあるアンソロジーで「就眠儀式」を読んでからずっと読んでみたかった。
    「契」「天使Ⅰ」「ぬばたまの」「天使Ⅱ」「R公の綴織画」「天使Ⅲ」「就眠儀式」「木犀館殺人事件」「神聖羅馬帝国」「花刑」「森の彼方の地」「MON HOMME」「蝙蝠男」「笛吹童子」「光と影」「エル・レリカリオ」「LES LILAS」「樅の木の下で」「ドナウ川の漣」「白鳥の湖の方へ」「誘惑」「銀毛狼皮」「月光浴」を収録。

    さらりとして軽やかな筆致が印象的。特別何がどう記憶に残るという感じよりもむしろ、気がついたら化かされたあとだったというような、なんとなく掴みどころのない、それこそ夢のような短い物語。
    そうした中に美と暴力、懐古や憧憬、陶酔、ユーモアなどなどが閃いて、しかも現れた時と同様に去り際も鮮やか。超然として冷たい見た目の印象とは裏腹に、どこか稚気が感じられることもあって、それがまた魅力的だった。

    中でもストライクだったのが「ぬばたまの」。
    和の色彩が強く、それだけで他の作品からは際立っているのだけど、何よりその情景の美しさ物凄さに惹かれてやまない。
    全集に収められているという「滅紫篇」もこんな感じだろうか。読んでみたいなあ。旧仮名遣いだというから俄然気になる。

  • 現代仮名遣い版で登場〜。
    でもなんか、風情がなくなったような。。。。

    森茉莉より即物的だけど、赤江瀑ほどではなく。
    野阿梓ほど面倒くさくない。

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著者プロフィール

1946-21年、足利市生まれ。歌人・作家・評論家。71年に評伝『鉄幹と晶子』を、72年に歌集『東方花傳』を上梓。74年発表の『就眠儀式』以来、幻想的で独自な作風の小説を発表、また幻想文学作品集の編集にも多く携わる。著書に『定本須永朝彦歌集』、『悪霊の館』、『天使』、『須永朝彦小説選』(山尾悠子編)など。

「2022年 『王朝奇談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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