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Amazon.co.jp ・マンガ (380ページ) / ISBN・EAN: 9784336052933
感想・レビュー・書評
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<閲覧スタッフより>
沖の灯台にひとり暮らす「ひとりぼっち」氏。彼の楽しみは両親が残した辞書を手繰ることだった。陸の世界を知らず語彙も少ない彼の辞書遊びとは?白と黒の強いコントラストがなんとも美しい作品です。
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所在記号:726.1||シヤ
資料番号:10209347
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実際に 波の音が聞こえてくる
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ひとりぼっちだと、自分を孤独と認識することもできない。
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所在記号:726.1||シヤ
資料番号:10209347
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絵と言葉。
漫画にしかできないこと。 -
ひとりぼっち。
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極力セリフを省きながらも、「ひとりぼっち」の置かれた境遇、失っているもの、持っているもの、饒舌すぎるほどに読み取れる構成に舌を巻く。
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なんだろう。読んでる最中のSOILがぼんやり出てくる感じ…絵か⁈絵が似てるのか⁈さすがカネコ先生!内容はひとりぼっちの男の話。この男をどう受け止めるのか。ラストの展開のそれぞれの解釈にその答えはあります。って作者が書いてたよーな
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シンプルながら深みのある設定がツボ。絵柄も親しみやすかった。ハートウォーミングなストーリーが良かった。
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海に浮かぶ、荒い波の押し寄せる岩の上に建てられた灯台に、船長とたった一人の船員を乗せた、一艘の漁船が接岸する。 船長は、船員に、ダンボールを降ろすように、うながし、作業が終ると、船長はすぐ船を出すよう命令する。 この灯台は、自動化されたはずなのに、どうして、食料を届けるのかと、いぶしがる船員に、船長は、言葉短く、次のような話を語る。
この灯台には、かつて燈台守夫婦と、その子供が住んでいた。 妻は早く死に、燈台守も、15年前に、この世を去り、今は、その息子は、一人で灯台で暮している。 灯台守は、子供が奇形であったため、彼を世間から隠し続けていたため、彼は生まれてから、灯台から一歩も外へ出ることなく、灯台の中で暮し続けていた。 灯台守は、全財産を船長に託し、毎週、息子のために、生活に必要な品を届けるように遺言していたのだった。
カラーが主流なフランス漫画では、珍しい白黒のみで描かれた漫画。 全部で、369ページあるのですが、ほとんど読むところがないので、あっという間に読み終わってしまった、読み心地が今ひとつ作品が多いフランス漫画では大変めずらしいタイプの、漫画というより、読む映画、と形容したくなる、どこか無声映画を彷彿させる作品です。
あらすじを読むと、くら~い感じの話かしらと思われるかもしれませんが、たった一人で、50年間海に囲まれた灯台で生き続けていた一人の男の心理が、シンプルだけど、力強く、かつ、繊細なグラフィックで、さりげないユーモアを交えながら表現した、静かな感動を呼び起こす、奇妙な舌触りのする漫画です。
クリストフ シャブテ氏は、私のお気に入りのBD作家なのですが、本作は、Christophe Chabouté 氏のベスト作になるのではないかと、私は思いました。
詩的で、哲学的で、諧謔的で、そして、ほんわかとしたやさしさが、感じられ、最後のページを読み終わった時には、自然に溢れ出る涙を止めることが出来ませんでした。 ナイト・テーブルに、いつも置いておいて、淋しい事、辛い事があったら、そっと開きたくなる、そんな特別な一冊です。
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 : 5/5
ストーリー : 5/5
グラフィック : 4/5
着色 : 4/5
ネーム : 5/5
フランス語難易度 : 1/5(易<難)
読みごこち : 5/5(難<易)
本レビューは、以前ブログにアップした「Tout seul」のレヴューを加筆修正したものです。邦訳は未読。
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