電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命

  • 国書刊行会 (2010年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784336053268

感想・レビュー・書評

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  • 「4000冊の蔵書が一瞬で吹っ飛ぶ」アマゾンの電子書籍が抱える根本的な落とし穴 購入しているのは「所有権」ではない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/49689?page=1

    電子本をバカにするなかれ|国書刊行会
    https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336053268/

    コっ怖い(持ってないけど)、、、

  • 「若者が本を読まなくなった」と「本が売れない」ということは同義ではない。
    90年代後半から始まった出版不況以来この二つの事象を混同・意図的に語る業界関係者が多いが、作者は冷静に過去の事実に触れながら振り返っている。
    実は戦後間もなく生まれた世代も、団塊の世代もすぐ上の世代から今と同じく「最近の若者は本を読まなくなった」と言われ続けてきたのだ。
    まさに今も進行している「本が売れない」ということは無駄な本を作り続ける事でなんとかつじつまを合わせてきた出版業界がもはや立ち行かなくなっているすぎないことでしかない。
    業界の自浄作用がいつ働くのか?そのはなしと書籍の電子化ということを冷静に業界の内側から観察をしている、そんな本である。
    新しい潮流に対して毛嫌いすることなくいかに取り込んでいくか、バカにする前にまずは食べてみることがこの業界には必要なのではないだろうか?

  • 百年、さらには千年の目盛によって、”本と読書”の変化を振り返るという、実に壮大な一冊。しかもこの本、直近で読了した「ネット・バカ」と同じようなスパンで、同じようなテーマを扱っているのだが、面白いくらい視点やフォーカスしているポイントが違い興味深い。

    ◆この本の著者の主張で印象に残ったこと
    ・千年単位で振り返った時に過去に起こったいずれの革命によっても、人間から「記憶」と「精読」の能力が失われることはなかった。
    ・情報処理と読書は、似て非なるものである。

    情報のビット化が進むにつれて、深く考える力が失われているという意見がある、ただし、ネット上のコンテンツを摂取する情報処理と、本を読む読書は、分けて考えなければならない。そのバランスが悪くなっていれば、それも是正すれば良いだけのことだ。しかも、我々は情報処理の道をひたすら邁進すること、読書の世界に引き戻ること、どちらを選択することもできる。それが、革命の最中に生きる者のみが享受できる最大の特典でもある。

    息苦しく感じた時には、全てのデジタル機器をオフにし、ひたすら読書に励むひと時を過ごすのも良いかもしれない。また、情報処理への姿勢は変えず、それを質で凌駕する読書に励むことも解決策になるかもしれない。ただしその場合の読書は、行動する読書でなくてはならないと思う。全く知らない領域の本に手を出して、新しい文脈を自分に形成するための読書。読んだ本を自分のスキーマに組み替えることを身体で感じるながらの読書。本と本の関連付けを考えながら行う読書。方法はさまざまである。

    「本は読んでも、読まれるな!」なのである。

  • 1 書物史の第三の革命
    2 電子本をバカにするなかれ
    3 歩く書物―ブックマンが見た夢

  • ふむ

  • 2011/1/14 予約  1/15 借りる 
    電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命

    1/28 最初を読み始めたが、つまらない。一応ざっと目を通して 返却した。

    iPadでブレイクし、Kindle (キンドル:Amazon)もがんばっている電子書籍。
    だいたい、本のタイトル「電子本をバカにするなかれ」が、今の時代に、ばかげている。
    そう思ったのに、逆につられて借りてしまった・・・。 本のタイトルは、バカにできない!

  • 本の本
    電子書籍

  • 紙と電子、ファイッ!

  • いつの時代も若者の読書量をなげいた。

  • 本はこれからどこへ向かうのか。そのことを考える上で、読んでおくべき本。電子書籍を悪者扱いするプロパガンダを信じていては未来は開けない。その思いを新たにした。
    これから折を見て読み返すことになるだろう。

  • 最後の3章は、昔の文章が大きな流れで関係しているので、載せたのがふさわしいと思われているようだけど、タイトルから期待したものと大幅に違うので、載っていることで満足度を大幅に下げました。気が短くてすいません。

  • 2011 4/15パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    2010電子本ラッシュのうちの1冊。その中では硬派?
    とはいえエッセイ集であり、読者に語りかけるような文体である。
    書き下ろし「書物史の第三の革命」と、「季刊・本とコンピュータ」等に掲載された過去の原稿の再録からなる。
    「書物史の第三の革命」のうち、
     ・20世紀=本の黄金時代
     ・1965年の中村草田男による本を読まない若者批判
    等を扱った部分が面白かった。
    他にもダーントンやシャルティエに関する言及が多く、第三部では書物史の第一の革命(音声⇒文字)とブラッドベリの『華氏四五一度』のブックマンのその後に関する考察をからめたエッセイもある。
    書物史と電子書籍をからめて考えてみたい人は手にとってみてもいいかも。

  • 紙の本についての言説はノスタルジックに感じたものが多いけれど(紙の本だと内容だけでなく当時の状況まで思い出すとか、それ、数多く読んでいないから、特殊な体験になっているだけでは?)、全体としては妥当な内容。

    電子本の現時点での問題点は指摘の通り。技術と制度の療法が対応していかないと、現状では使いにくくて手が出せない

  • 電子書籍のことを考えるとき,この人の見方を知らずしてすごすことはできない。かつての『本とコンピュータ』は毎号欠かさず読んでいた。
    この本は,最後の「ブックマン」のところはよくわからなかったけれど,紙の本と電子の本の複雑な絡み合いを予想する著者の見方はさすがだなという感じ。

  • 難しい
    もう一度読まないとわかんないや

  • 国書刊行会HP紹介文より。

    《電子書籍元年》、紙の本はいずれ亡びる──そんなバカな! せわしないビジネス談義の前に、電子化への動きを五千年におよぶ長い書物史・文明史の流れのなかでとらえなおしてみよう。二つの本のかたちが共存する新しい時代が見えてくるはずだ。 電子本黎明期より本と出版の未来を考察してきた第一人者による明快な読書論。書き下ろし〈書物史の第三の革命〉と、萩野正昭氏との対談も収録。

    著者:津野 海太郎
    1938年生まれ。小学生時代、ガリ版による新聞を発行して以来の机上パブリッシャー。出版社での単行本づくりだけでなく、雑誌、ミニコミ誌、DTP新聞などの編集にもたずさわってきた。季刊「本とコンピュータ」編集長。著書に『小さなメディアの必要』『歩く書物』『歩くひとりもの』『本とコンピューター』『本はどのように消えてゆくのか』など。

    購入済・未読

  • 筆者は、演劇と編集に携わり、出版社の社長をしたり、大学の教授をつとめたり、図書館長までやった人である。だから、すごい人なのだろうが、ぼくには文章も老練、慣れすぎ、という感じがした。本書は3章からなる。そのうち、第1章は書き下ろしで一番まとまりがある。2章、3章はこれまで書いたものを集めたもので、読んでいてもちょっと集中力に欠けてしまう。全体の結論は、おそらく第1章の、電子本の増大にわたしたちはあがなうことはできない。しかし、電子本には電子本の領域があり、紙の本のすべて代わることはできない、それぞれが自分のできることをわきまえ、共存していくことが大切ということになるだろう。それは電子辞書についても言えることだ。電子辞書は紙辞書の単なるコピーではない。それは紙辞書には電子辞書にないよさがあるのと同じで、電子本か紙本かと同じく、二者択一の問題ではないのである。

  • 書記革命 口承から書記へ
    印刷革命
    第3の革命 紙と印刷の本から 電子の本へ

    本の電子関わる技術で、あとにつながるものとして成功した物
     エクスパンドブック
     インターネットアーカイブ
     OPAC online public access catalogue
      インターネットでだれもがアクセス可能な書誌カタログ

  • どちらかというと思想的
    …哲学的?
    な面から電子書籍について書いていらっしゃる。

  • 2010/12/9読了。
    電子書籍の誕生を、目先のビジネスのレベルではなく、書物の歴史の中に置いて、百年•千年のスパンでその意味を論じたエッセイ。
    今の電子書籍ブームなど影も形もなかった頃から「季刊•本とコンピュータ」の編集を通じて書物の電子化について考えてきた著者の言葉は深い。電子書籍でビジネスをやろうとしている人たちも、これくらいの深さで書物について考えないと、あるいはせめてこういう考えに耳を傾けるくらいはしないと、たぶん今回もまた読者(「ユーザ」ではなく「読者」ですよ!)を置き去りにした期待外れのただのブームで終わるのではないか。
    本とは商材である前に「書物」なのだという当たり前のことに気づかせてくれる一冊。

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著者プロフィール

1938年、福岡県生まれ。評論家・元編集者。早稲田大学文学部を卒業後、演劇と出版の両分野で活動。劇団「黒テント」演出、晶文社取締役、『季刊・本とコンピュータ』総合編集長、和光大学教授・図書館長などを歴任する。植草甚一やリチャード・ブローティガンらの著作の刊行、雑誌『ワンダーランド』やミニコミ『水牛』『水牛通信』への参加、本とコンピュータ文化の関係性の模索など、編集者として多くの功績を残す。2003年『滑稽な巨人 坪内逍遙の夢』で新田次郎文学賞、09年『ジェローム・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年『最後の読書』で読売文学賞を受賞。他の著書に、『したくないことはしない 植草甚一の青春』『花森安治伝 日本の暮しをかえた男』『百歳までの読書術』『読書と日本人』『かれが最後に書いた本』『編集の提案』『生きるための読書』など多数。

「2025年 『編集の明暗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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