- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336053596
作品紹介・あらすじ
なぜパズーはハトを飼っていたのか。なぜムスカは手帳に頼るのか。なぜソフィーは帽子屋なのか。なぜサリマンは温室のなかにいるのか――宮崎アニメーションに見られる対比、対立の論理をあざやかに読み解き、アシタカがサンに投げかけた言葉「共に生きよう」の意味の広がりを展望する。
感想・レビュー・書評
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宮崎作品を対比や共生といったテーマで読み解き、宮崎本人の思想の反映を作品内に見出している。レヴィ・ストロースや神話的構造が持ち出されるも、平易な文章で記述されているため、映画分析に興味がある方であれば誰でも楽しめる。
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文が読みにくいし、内容が薄い。残念。
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ポニョや千と千尋の神隠しなど、ジブリのアニメにユング心理学のモチーフがかなり隠されているというのは、良く知られた話だけど。
ジブリのアニメの世界をユング心理学をベースにして、いろいろ深読み解釈を試みた映画批評。
ジブリ作品のファンには、結構たまらないエッセイかも。 -
スタジオジブリアニメが大好きな私ですが
ここまで深く場面場面を読み込む著者に脱帽。
興味深かったのは「共生」のくだり。
ナウシカ、ラピュタ、カリオストロ
それにトトロもそうだけれど
「自分と違うもの」との間の取り方や
お互いの距離感について私なりに
納得して関係性を整理していたつもりだったけれど
ただ「もののけ姫」は
私の手に負えなかった。
誰も悪くない。
皆それぞれの生き方と生きる場所があり
簡単に一言で片付けることは出来ない。
その関係を「共生」のさまざまな形として
整理して見せてくれた。
ふっと腑に落ちる感じを味わった。
題名の
「オタク批判」は
実はバーチャルな物に対する、宮崎駿の
昔からの主張を指している。
これについては、
養老毅さんとの対談本「虫目とアニ眼」で
主張されていることなので目新しさはなかった。
著者プロフィール
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