宇宙探偵マグナス・リドルフ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)

制作 : Jack Vance  浅倉 久志  酒井 昭伸 
  • 国書刊行会
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本棚登録 : 131
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336059208

作品紹介・あらすじ

ある時は沈毅なる老哲学者、ある時は知謀に長けた数学者、しかしてその実体は宙を駆けるトラブルシューター、その名もマグナス・リドルフ! 魑魅魍魎の異星人たちを相手に、白髪白鬚の老紳士マグナスの超思考が炸裂する痛快無比な宇宙ミステリシリーズがついに登場。奇習に彩られた惑星ココドでの合戦賭博を中止させるよう依頼を受けたマグナスが講じたアクロバティックな手段とは?代表作「ココドの戦士」の他、歓楽惑星のカジノ経営者の犯罪アリバイトリックを暴くために己の数学センスを駆使する「数学を少々」、閉鎖された空間〈ハブ〉で起きた殺人事件をめぐるフーダニットもの「とどめの一撃」など、ミステリからファンタジー、秘境探検に海洋冒険、さらにはハードSFまで、ヴァンスのヴァラエティに富んだ世界が堪能できる連作全10篇収録。

本邦初の傑作選、刊行開始!
〈ジャック・ヴァンス・トレジャリー〉全3巻
『竜を駆る種族』や〈魔王子〉シリーズなど、独特のユーモアで彩られた魅力あふれる異郷描写、壮大なスケールの作品世界で知られ、ダン・シモンズ(『ハイペリオン』)やジョージ・R・R・マーティン(〈氷と炎の歌〉シリーズ)らに多大な影響を与えたアメリカSF・ファンタジー界の名匠ジャック・ヴァンス。ヴァンス翻訳の第一人者浅倉久志、そして屈指の名訳者にしてヴァンス狂の三人がヴァラエティ豊かなヴァンス世界を厳選した本邦初の選集、ついに刊行開始! カバー装画:石黒正数

1 宇宙探偵マグナス・リドルフ 浅倉久志・酒井昭伸訳

2 天界の眼――切れ者キューゲルの冒険 中村融訳 *次回配本
快男児キューゲルのゆくところ、火のないところに煙が立つ! 行く先々で大騒動を引き起こす小悪党キューゲルが大活躍する無責任ヒロイックファンタジーシリーズ。

3「スペース・オペラ」浅倉久志・白石朗訳 
惑星を渡り歩く歌劇団の珍道中を描く傑作長篇、そして浅倉久志訳ヴァンス短篇(「新しい元首」「悪魔のいる惑星」「海への贈り物」「エルンの海」)を集成。

感想・レビュー・書評

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  • 異星の異国の風景がぱっと映像的に入ってくる描写でマンガ的

  • 切れ者キューゲルがただの自称でトラブルメイカーな小悪党
    だったのに対し、こちらマグナス・リドルフは文字通り頭脳
    明晰なトラブルシューター。頭も切れ、修羅場も厭わない
    恐るべき山羊鬚のジジイである。ただし、トラブルを解決
    するにあたり、相手の弱みにつけ込むようにして、必ず大金
    をせしめてしまうあたりが、ただでは済まないジャック・
    ヴァンス作品なのだな。今となっては若干古さを感じる部分
    はあるが、それでも十分楽しめる佳品短編集である。

  • 凄腕金欠トラブルメイカー兼シューター爺のキャラ造形最高だし、作品世界に淫するだけでも楽し。ヴァンス超大好きマンのジョージ・R・R・マーティンが『タフの方舟』を書きあげてしまったのもなるほど無理ないわと思った。個人的な気に入りは「ユダのサーディン」。

  • 面白かった!食えない爺さんキャラ、惑星の景観や宇宙生物の描写を想像するのが楽しかった。ジョージ・R・R・マーティンが触発されて「タフの方舟」を書いたってのも頷ける。これを1950年頃に書いたのか!いつかシャック・ヴァンスのほかの作品も読んでみよう。

  • 国書刊行会、というだけで読みたくなる。
    が、マグナス・リドルフものに関してはちょっと好みではなかったなぁ。
    バーティがどれだけ同じパターンで首までスープに浸かっても平気なのだが。リドルフがだいたい同じパターンで物事を解決するのには飽きてしまった。この差はなんだろうか。わたしは、人としてのリドルフに魅力を感じなかった、ということか。
    なので、最後の短編まで読み通すことはできなかった。これは個人のユーモアに対する好みの問題でしょうな。
    モアベターな次の作品に期待したい。

  • なかなか面白かった。コブラの世界にパタリロがいる感じ。マグナスリドルフというキャラクターがかっこ良い。表紙の石黒正数の描くリドルフがそのものズバリな気がする。1950年前後の作品とは思えない。

  • 善人ではないが悪党でもないマグナス・リドルフが大好き♪

  • ええー、そんな古い作家さんなの!と訳者あとがきを読んで…詳しくなくて逆に得した気分だぜ!

  • SFミステリ連作短編集
    『ココドの戦士』
    『禁断のマッキンチ』
    『蛩鬼キョウキ乱舞』
    『盗人ヌスビトの王』
    『馨しき保養地スパ』
    『とどめの一撃クー・ド・グラース』
    『ユダのサーディン』
    『暗黒神降臨』
    『呪われた鉱脈』
    『数学を少々』

  • 『宇宙ものSF×老紳士×ハードボイルド風味×ミステリー』という、自分の好き要素がすべて詰め込まれた短編集。ごちそうさまでした(合掌)。

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著者プロフィール

1916年、サンフランシスコ生まれ。カルフォルニア大学バークレー校を卒業後、商船員の職につき航海中に小説を執筆、45年短篇「The World-Thinker」でデビュー。その後、世界中を旅しながら作品を発表、奇怪な世界と異様な文化を活写する唯一無比の作風で息の長い活動を続け、80冊以上の著作がある。主な作品に『終末期の赤い地球』(50)、『竜を駆る種族』(63、ヒューゴー賞受賞)など。ミステリ作家としても『檻の中の人間』(60)でエドガー賞処女長篇賞を受賞。84年には世界幻想文学大賞生涯功労賞、97年にはアメリカSF・ファンタジー協会が授与するグランド・マスター賞を受賞、殿堂入りを果たしている。

「2017年 『スペース・オペラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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