後藤明生コレクション1 前期I

著者 :
制作 : いとうせいこう  奥泉光  島田雅彦  渡部直己 
  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336060518

作品紹介・あらすじ

雑誌出版界にうごめく人間たちの、徐々に入り組み複雑に錯綜してゆくさまざまな関係を、婦人雑誌の女性編集者の視点から、苦いユーモアと軽妙な筆致を交えて描き、文藝賞〈中短篇部門〉佳作となった「関係」。気鋭のファッションデザイナーが主催するワイルド・パーティに潜入取材を試みた週刊誌のゴーストライターが目にしたマスコミ業界で翻弄される関係者たちの浮薄で空虚な姿。お互いが笑い、笑われる非情な関係の中で織りなされるグロテスクな悲喜劇のうちに自らの存在証明を見出す人間を洒脱な筆で描いた「笑い地獄」。同じアパートの隣室に住む独身女性のため、密かに自動式自慰機械の開発に没頭する無名の画家。製作開始から三カ月、あとは「偉大なる人工性器」が入手できればそれは完成する……宙吊り状態にある男の、内なる疎外からの脱出を目指す、奇行ともいうべき戦いを笑いの含蓄を込めて描いた「ある戦いの記録」ほか、粒ぞろいの初期秀作8作を収録。月報=蓮實重彦・福永信・滝口悠生

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  • 「関係」は傑作。

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著者プロフィール

後藤明生|ごとう・めいせい(1932年4月4日~1999年8月2日)
一九三二年四月四日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑生まれ。敗戦後、旧制福岡県立朝倉中学校に転入。早稲田大学第二文学部露文学科卒。在学中の一九五五年、「赤と黒の記録」が全国学生小説コンクールに入選、「文藝」に掲載。卒業後、博報堂を経て平凡出版に勤務。一九六二年、「関係」で文藝賞佳作。一九六七年、「人間の病気」で芥川賞候補。翌年、専業作家に。一九七七年、『夢かたり』で平林たい子文学賞、一九八一年、『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、一九九〇年、『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。一九八九年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。一九九三年より同学部長を務めた。一九九九年八月二日、逝去。

「2018年 『引揚小説三部作』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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