夢のウラド F・マクラウド/W・シャープ幻想小説集

  • 国書刊行会 (2018年2月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784336062468

作品紹介・あらすじ

死後に同一人物であることが明かされた二人の作家、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。尾崎翠が思慕し三島由紀夫が讃美した、稀有な魂をもつ作家の作品を初めてひとつに集成する。いま百年の時を経て瑞々しく甦るスコットランドの幻想小説集。
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「毎朝こんなふうに世界の美しさに向かって帽子を取ることにしている」

蘇生するケルトの息吹、悲哀と慈愛のロマンス、哲学的な思索の旅……神秘のヴェールに包まれた伝説の作家の知られざる名作幻想小説20篇。
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装画 林由紀子「未生の森の記憶」
装幀 柳川貴代

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

幻想的な短篇集は、スコットランドの作家フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープの作品を通じて、美しさや哀しみ、哲学的な思索を描き出します。マクラウドの作品は、透明感のある哀感と高らかな調子が特徴で、...

感想・レビュー・書評

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  • 同一人物が性別を変えた別名義でもテイストの違う小説を発表していて、死後にわかってちょっとした騒ぎになったらしいという「二人」の作家の短編集。マクラウドのほうは神話にどっぷりと漬かった幻想小説で、シャープの方はもっと現実に軸足を置いた恋愛の絡んだ話が多い。たしかに文章は流麗でまさに幻想的な世界が丹念に構築されているのだが、ケルト神話等に馴染みのないせいかあまり自分には刺さらなかったな。しいて言うとシャープの方が好みだけど、悲恋が多くてつらい。

  • 片山廣子/松村みね子の紹介に心地よく浸った流れで読んでみたかった。良いころ合いかと、しばらく積んでいたのを解禁。
    マクラウド11編、シャープ9編を収録。

    マクラウドとしての透明な哀感、沈黙のうちにも祈りを湛えたような遠く高く響く調子が快い。スコットランド・ケルトの伝承や聖人伝説に題材をとった物語にぴたりとはまって、清明に美しいと思う(それだけに17頁の誤植が痛い)。『かなしき女王』に収録された作品に関連するところもちらほらあって、既読者にはその意味でも魅力的。どちらにも収録されている「最後の晩餐」は、前置きを含むこちらが全訳らしい。しかし実際、別にあってもなくても問題ないのがたしかで、これのない片山廣子訳が美しさでは上を行く。
    スコットランドから離れた、外国のお話の多いのがシャープ編。現実の生活の痛みを伴うものや、そこからの解放をも描くもの……。物語の舞台・題材がそうさせるのか、マクラウドよりだいぶかっちりとした手ごたえがある。かと思えば神秘の詩的な描写には、明るいマクラウドと言えそうなものもあって興味深い(「丘の風」、「涙の誕生と死、そして再生」)。
    マクラウドとシャープ、今後も何かしら出ると嬉しい。

  • 丘の風がよかった

  • マクラウド/シャープの幻想短篇集。
    荒俣宏訳のものが家にあったような気がするが、記憶が定かではない……。
    今となっては国書刊行会しか出してくれそうな版元が無いので、これが売れて、第二弾が刊行されるといいのだが……。

  • 荒俣訳で読んで以来かな(松村みね子訳を読みたいと思っていたんです)、、、

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    死後に同一人物であることが明かされた二人の作家、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。尾崎翠が思慕し三島由紀夫が讃美した、稀有な魂をもつ作家の作品を初めてひとつに集成する。いま百年の時を経て瑞々しく甦るスコットランドの幻想小説集。
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    「毎朝こんなふうに世界の美しさに向かって帽子を取ることにしている」

    蘇生するケルトの息吹、悲哀と慈愛のロマンス、哲学的な思索の旅……神秘のヴェールに包まれた伝説の作家の知られざる名作幻想小説20篇。
    http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336062468/

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著者プロフィール

1963年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。立教大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。英米幻想小説研究翻訳家。主な訳書に、ヴァーノン・リー『教皇ヒュアキントス』、F・マクラウド/W・シャープ『夢のウラド』、J・B・キャベル『ジャーゲン』(いずれも国書刊行会)などがある。共訳書に、ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』(河出文庫)、ケネス・モリス『ダフォディルの花』(国書刊行会)などがある。

「2021年 『骸骨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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