社会は変えられる 世界が憧れる日本へ

  • 国書刊行会 (2018年6月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784336062789

作品紹介・あらすじ

 超高齢社会を迎え、医療費・介護費の膨張には歯止めがかからず、今や世界に冠たる国民皆保険制度は風前の灯火。ところが医療関係者や製薬企業などの“専門家”は、古い制度や体制に守られ、同時に縛られ、「沈みゆく豪華客船」の中での席取り合戦に終始するばかり。
 この苦境を乗り切るため、現役官僚の著者は、社会・経済システムの見直しによる「生涯現役社会」の創設を説く。社会全体が変わる中で初めて持続可能な社会保障制度の構築が可能になるという。前途多難に違いないが、関係者がより広い視点から問題を捉えて行動することができれば、誰一人切り捨てることなく国民皆保険制度を維持する道が見えてくると主張する。
 著者は実際にこれまでも、業界内では「不可能」と考えられていた数々の課題に、“部外者”の視点から切り込み、改革を成し遂げてきた。その経験から、絶望するのは、まだ早いと説く。著者が思い描くのは、次世代に残すべきこの国の未来であり、世界が羨望と畏敬の念を持って見つめる「憧れの国」日本の姿だ。

感想・レビュー・書評

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  • 感動

  • 年金より深刻なのが国民皆保険制度
    企業に支払っている社会保険費も、半分は後期高齢者支援金という名の下に支出されている。
    高齢者自体は今後も増えない。まずいのは子供が増えないこと。
    この薬は30パーセントの人に効果がありますの意味は、3割の確率で少しの間がんが縮小している、という意味。
    江戸幕府には100歳近くまで役人をやっていた人の記録がある。
    抗がん剤は、がん組織が30パーセント以上縮小した状態が4週間以上継続すれば効いたことになる。
    当局は、一度たりとも抗がん剤でがんが治ると述べたことはない。

  • ふむ

  • 熱い思いがある人。

  • 日本にはこのような政治家もいるんだなと少し驚きました。
    ここがおかしいと思っていても今までやってきたやり方を変えるのは凄く難しい。それでも、おかしいものはおかしいとはっきりと言い、何をどうしたら良くなるか本気で考えて調べて行動して、その熱意が周りをも突き動かして実現していく。その姿に感動すら覚えました。私もこれに倣いたい。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26352999

  • 仕事の勉強用

  • 本のテーマの提案は現実的に十分にあり得そうだが、官僚としての作者のこれまでの実績に感動を覚えた。

  • 超高齢化社会において社会保障制度が危機的状況な日本でこれからどうすべきか、という筆者の熱い情熱が伝わってきました。「世界が憧れる日本へ」が個人的には1番感慨深い内容でした。”物質的な豊かさを手に入れた後の「幸せの形」が見つけられないことが問題”はまさにその通りだなぁと。最期まで生きがいをもって、人生を過ごす先輩方の背中を見れる日本になってほしいです。

  • こんな行政官がこの国にいることをとても誇りに感じました。医療のIT化はとても切実な問題であると考えています。非力、微力ながら江崎氏が示す未来に向けて努力したいのです。

  • (提言)
    高齢者の社会参画
    治療から予防へ
    抗がん剤の乱用見直し
    薬の開発プロセスや価格見直し、効いたものだけ支払い
    医療情報の共有化

    (過去実績)
    不公正貿易報告書
    京都議定書の削減期間
    岐阜のブラジル人帰国支援
    再生医療

  • 東2法経図・6F開架:367.7A/E71s//K

  • 通産省、経産省を歴任してきた著者が現行の仕組みを変えるために取ってきた行動・心構えを紹介しており、「何かを変えたい」という思いがある読者にとっては心の支えになる一冊である。

  • 何か変えられないと思わずに、前向きに取り組む行政を見ると・・・

    自分も、日本の社会が幸福な方へ変化できるように貢献したくなりますね。

  • 現役の経済産業省の官僚である江崎禎英(えさきよしひで)さんの著書。
    本の帯に書かれているように、著者は数多くのこの国の課題に「部外者」の視点から切り込まれて、内部の人がしがらみなどの存在が足かせになって成し遂げることができなかった改革をこれまでに実現されています。
    それらのエピソードは第3章にて詳細に述べられており、この国の抱える問題を解決するために全力で問題にぶつかってゆくその姿勢には、本当に心打たれるものがありました。
    著者のみではなく、登場する他のいわゆるお役所系のお仕事の方々も、著者の言動に心動かされ「そこまでおっしゃるなら」とか「あとは私のほうでなんとかしますから」と言ったトーンで腹の据わった対応をされる方々が相次いで登場される記述が登場します。
    そんな部分を読ませてもらうと、前例をあてはめることだけが仕事だと思っている人ばかりではないと改めて知ることができます。

    この本は、そんな筆者が、この国の医療制度・介護制度について処方箋を書き記した一冊。
    いわゆる「中の人」側の人も、著者が指摘するようにこのままではいけないと感じている人は多いのでしょうが、どこをどう つつく ことで、どのように改善できるのか。
    あるいは、その改善を具体的に進めるにはどうすればよいのか。
    それがわからないまま日常に忙殺されているのが現実だと思います。
    そのような取り組みができるのは、筆者のような立場の方しかいないと思います。
    この本の出版を追い風に、今後もますますご活躍いただきたいと思います。

    官僚の方らしく、特に冒頭部分ではデータを引用してロジカルに現状把握を書かれていますが、時折それらのトーンとはかけ離れたラフな記述になっている部分があります。
    この点は、ややバランスを欠き残念だと感じました。
    具体的には、p.31の「医療費が1億円を超えても高額療養費制度で自己負担は10万円前後」の記述(計算式にあてはめると自己負担は100万円は超えるはず)
    p.78のタイトルでは「超高齢化社会において」との記載がありますが、p.20の高齢社会の定義にあてはめると、「化」は付かず「超高齢社会において」の記述のほうがよいと考えます。
    p.91ではDPC制度の説明がありますが、確かに制度開始時(H15年度)は特定機能病院を対象にスタートしていますが、年を経るごとに拡大を続けH30.04.01時点では1,730病院にまで拡大しています。(病床の割合では、一般病床の過半数がDPC制度による病床となるまでに拡大しています)

    医療経済学などへの知識があれば、ご存知の方も多いと思いますが、「平均寿命は乳児死亡率に大きく影響される」(p.39)や、「予防政策によって医療費は減らない」(p.54)などの記述も一般向けの知識としてはインパクトのある情報となることでしょう。
    外部の方らしい指摘としては、「がん登録制度での届出内容は抗がん剤に関する情報が少ない」(p.72)は、なるほど、よい指摘であると感じました。

    一般の方々にも読んでもらいたい本ですので、次回は是非 新書で1000円を切るような価格で出版されるとよいと思います。
    この本を新書の出版社の方が読まれると、きっと私と同じ思いになるのではないでしょうかね。

    付箋は多めの30枚付きました。

  • どこをとっても熱意と知恵と勇気を感じます。特に岐阜県庁出向時代のところです。連休明けの明日から、また頑張るぞ...というやる気の出る本です。

  • 現役官僚の高齢化社会に対する思いが一杯散りばめられている。良書!

  • すごいとても良い本だった。江崎さんのことは少しだけ知っていたが、思った以上にその信念の在り方が素晴らしかった。このビジョンの実現に自分も貢献できないかと思う。

  • 何度か泣きそうになりました。
    「信頼できる仲間が3人いれば社会は変えられる」

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著者プロフィール

岐阜県出身。1989年東京大学教養学部卒業、通商産業省に入省。出向した大蔵省で金融制度改革に携わる。96年英サセックス大学大学院に留学、そのままEU(欧州委員会)に勤務。帰国後、内閣官房で個人情報保護法の立案に携わる。資源エネルギー庁エネルギー政策企画室長、岐阜県商工労働部長、経済産業省生物化学産業課長、同ヘルスケア産業課長などを経て、2017年より経産省商務・サービスグループ政策統括調整官 兼 内閣官房健康・医療戦略室次長。

「2018年 『社会は変えられる 世界が憧れる日本へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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