比較宗教学 ひとつの歴史/物語 (シリーズ 宗教学再考 9)

  • 国書刊行会 (2023年12月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (596ページ) / ISBN・EAN: 9784336071194

作品紹介・あらすじ

人はなぜ宗教を比較するのか

1970〜80年代——
宗教研究が国際的共通言語になった時代。
比較宗教という人間の営みをめぐって
「学問史」というかつてない切り口で一石を投じた画期的なる著作。

古代ギリシアから19世紀までの各時代における比較宗教(第一章)、
19世紀英国の文化的背景とマックス・ミュラー(第二章)、
タイラー、ラング、マレットら19世紀英国の民族学(第三章)、
ロバートソン・スミス、デュルケームらのトーテミズム論(第四章)、
ジェイムズほか19世紀末から20世紀初頭にかけての心理学(第五章)、
アカデミズムにおける宗教研究の定着(第六章)、
ゼーデルブロム、オットー、ハイラー、ベイリーら神学者における宗教理解(第七章)、
マリノフスキ、シュミット、ボアズら民族学・人類学における宗教理解(第八章)、
フロイト、ユング、エリアーデらの広義の心理学(第九章)、
ファン・デル・レーウをはじめとした宗教現象学(第十章)、
宗教間対話との関係(第十一章)、
宗教研究の国際的ネットワーク(第十二章)、
1970〜80年代の研究状況、「比較宗教学」と「宗教研究」という名称(第十三章)と、
神学、歴史学、心理学、社会学、人類学の動向に目を配りながら、
近代における諸展開を跡付ける。

これら紡ぎ出された「比較宗教学」という「ひとつの物語」は、
宗教研究の来し方を回顧し、行く末を展望する。
宗教研究史理解に必須の一冊。

【目次】
 初版への序文
 第二版への序文

第一章 比較宗教学の先駆者たち
第二章 「ひとつしか知らない者は、何も知らない」
第三章「ダーウィニズムがそれを可能にする」
第四章 トーテミズムと呪術
第五章 宗教的経験の諸相あれこれ
第六章 学問的な承認を求めて
第七章 比較可能な宗教、絶対的な宗教
第八章 文化と歴史
第九章 宗教と無意識
第十章 宗教現象学
第十一章 宗教間の対話に向けて?
第十二章 二十年間にわたる国際的な論争―一九五〇―一九七〇年
第十三章 比較宗教学から宗教研究へ
 原註

 解題 シュルーター智子
 解説 久保田浩、江川純一
 あとがき
 索引/参考文献

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言うと比較宗教学史。宗教学を学ぼうという人には必読の書か。初めて見る名前も多く、この分野さほど詳しくないのだが、西欧のキリスト者が宗教学に携わろうとする時、いかにキリスト教と折り合いをつけるかということが大問題なのだなとこの本を読んで改めて思った。無宗教と言われがちな日本人としての私にはなかなか実感できない事象である。ま、この本の読み方としては正しくないかも知れないが(苦笑)。

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