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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784336072771
作品紹介・あらすじ
タロットの秘儀化はいかにして生まれ、いかにして解体し、さらに広い文化的事象へと展開していったのか?――黄金の夜明け団やアレイスター・クロウリーによるタロットの扱い、現代において最も流通している「ウェイト=スミス版タロット」の誕生にまつわる経緯など、日本でも関心が高い主題を取り上げ、基本的には遊戯用のカードに過ぎなかったタロットが18世紀末以降、古代以来のありとあらゆる神秘思想を担う図像の集成となり、また人間の運命を見通す占いの道具となった歴史を、世界各地で活動したタロティストたちの人生と思想、社会や思想の動きを織り交ぜながら興趣あふれる筆致で描き出した決定的大著。
◆第Ⅰ部 西洋オカルティズム
第0章 序論
第1章 国際的刷新
第2章 イギリスの継承者たち
◆第Ⅱ部 秘密にされた混合主義(シンクレティズム)
第3章 ルクソールのヘルメス同胞団
第4章 〈黄金の夜明け〉が始まる
第5章 〈黄金の夜明け〉の輝き
第6章 〈黄金の夜明け〉にかかる雲
第7章 〈黄金の夜明け〉の屈折
◆第Ⅲ部 教義の開示
第8章 ウェイトのタロットと秘密の教義
第9章 秘密のチーフたちとクロウリー=ハリス版タロット
第10章 〈黄金の夜明け〉は微光を放ち続ける
◆第Ⅳ部 東に向かうタロティズム
第11章 スイス
第12章 ドイツ
第13章 ロシア
◆第Ⅴ部 様々な学派、様々な規則
第14章 C・C・ザインと〈光の教会〉
第15章 ナップおよびホールと彼らのタロット
第16章 ケースと〈アディトゥムの建設者たち〉
第17章 ブライトン夫妻と〈MANS聖修道会〉
第18章 リンドとその信奉者たち
第19章 ガレス・ナイトと〈光の侍従会〉
◆第Ⅵ部 大衆のための神秘
第20章 イーデン・グレイとウェイト=スミス版タロット
第21章 古い観点への新たな焦点
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
タロットの歴史を学術的に深く掘り下げた一冊であり、オカルト的な側面とそれに伴う歴史を詳細に描写しています。近年、タロットはカジュアルな遊戯として認識されがちですが、本書ではその起源や発展を真摯に探求。...
感想・レビュー・書評
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表紙がダークでカッコよかったので読了。
本来タロットはオカルトチックでやや宗教味が強いはずだが昨今ではどちらかというとドキドキするための遊戯やトランプなどの時間潰しに気軽に遊べるカルチャーのように捉えられている。
この本では本来タロットが持つオカルトな部分とそれにそった歴史が展開されていて普段見ることの出来ない角度からタロットを知ることが出来るので面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙のパンクな装丁とは裏腹に、近代タロット史の歴史書です。今となっては珍しい古典的な叙述スタイル。
タロットの由来について、丁寧に一次資料、二次資料を元に記してありたいへん参考になりました。
タロットに神秘主義的な由来を求めている方にはいろいろがっかりすると思うのでお勧めしませんが、科学的なアプローチスタイルで来歴を確認したい方には素晴らしい本かと思います。 -
1870年からの100年間に的を絞り、タロットが遊戯として
ではなく、オカルト的なアイテムとしてどのように作られ
どのように使われてきたかを、あくまでも学術的に歴史的に
詳述した本。これまでタロットの歴史というと、大本営発表
ではないにしてもオカルト内部から描かれたものが多かった
のに対し、この本は言わば「身も蓋もない」そのままの歴史
を描き出している。タロットの歴史とは近現代における魔術
の歴史と深く結びついているので、その方面を描いた本と
して読むこともできる。タロットがエジプト起源であるとか
ヘルメス思想・カバラ思想を表現するために生まれただとか
そういう神話はあっさりと打ち砕かれているので、タロット
にそういう神話を期待している人は読まない方が身のため
かもしれない(笑)。
著者プロフィール
今野喜和人の作品
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