ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク

  • 国書刊行会 (2022年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (386ページ) / ISBN・EAN: 9784336073204

作品紹介・あらすじ

ここでなければ、どこへでもーー
伝説のカルト映画監督ジョン・ウォーターズは
66歳にして突如アメリカ横断ヒッチハイクを計画した。「刺激がほしいんだ!」
2つのフィクション「最高の旅」「最悪の旅」、
そしてノンフィクション「現実の旅」で構成された新しいエンターテインメントの誕生。

《訳しながら笑いが止まらなくなったのはこれが初体験。
この本は活字で読むジョン・ウォーターズの新作映画だ!》――柳下毅一郎

 アメリカが誇る伝説的カルト映画監督にしてバッドテイスト(悪趣味)の王様、ジョン・ウォーターズは66歳にして突如アメリカ横断ヒッチハイクを計画した。ボルチモアからサンフランシスコまで、それはウォーターズにとってのアメリカを再発見する旅となった。
 現実の旅の前の予行演習として、2つの中篇小説「最高の旅」「最悪の旅」が書かれる。新作映画の資金を現金でポンとくれる大金持ちの麻薬売人に出会ったり、サーカスに入ってフリークショーに出演したり、懐かしい映画仲間に再会したり、と最高に幸せなヒッチハイク。つづいて、考えるうる限り最低で最悪なヒッチハイクで出会うのは、ウォーターズ映画マニアの親子、アル中の無免許運転手、ゲイ至上主義の過激派、狂った動物愛護運動家ほか多数! そして「事実は小説より奇なり」の言葉通り、最悪で最高な「現実の旅」が始まる。最後にウォーターズを待ち受けるのは果たして天国か、地獄か!?
 フィクションとノンフィクションで構成された新しい形のエンターテインメントにして、活字で読むジョン・ウォーターズ映画、そしてトウェイン~スタインベック~ケルアックに続く偉大なるアメリカ放浪者文学の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • カルト映画の帝王ジョン・ウォーターズの怪作『マルチプル・マニアックス』2022年元日に公開決定 『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』も同時上映 - WEEKEND CINEMA
    https://weekend-cinema.com/19257/

    ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク|国書刊行会
    https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336073204/

  • 2024/4/15購入
    2024/6/30読了

  • 終始ハイテンションなヒッチハイク旅行記。構成が特殊で、まず想像上での最高シナリオパターンと最低シナリオパターンの旅行記が続き、そしてその後に本物の旅行記が著されている。フィクション部分の壮絶なエピソードを経ての、微妙でつまらない平々凡々としたリアルのヒッチハイクエピソードが続くことで、なんだか長旅をしてきたような、悲哀と感動を呼び起こす。文章も翻訳も天才。

  • 現役リタイア後の楽しみとして、キャンピングカーで日本縦断を
    してみたり、在来線を乗り継いで北海道から九州まで旅をしたり
    する人はいると思う。

    しかし、60歳を超えた父や夫が「ヒッチハイクで日本縦断する
    ぞっ!」と言い出したら、「お願いだからやめて」と止める
    人がほとんどだろう。日本縦断はいいけど、せめて乗り物を
    使って…って。

    だが、アメリカにはそれをやってしまったおじいちゃんがいた。
    お下劣カルト映画の監督と言ったらこの人、ジョン・ウォーターズ
    なのである。

    そもそもジョン・ウォーターズおじいちゃんとヒッチハイクが
    結びつかいないのだ。彼のスタッフたちもそれは同じ。「なんで
    一番嫌いそうなことを?」。彼の答えは明確。

    「刺激が欲しいんだっ!」

    はいはい、おじいちゃん。分かったからお仕事しましょうね。
    とはならなかった。

    ボルチモアからサンフランシスコへ。刺激を求めたおじいちゃんの
    旅は幕を開けるのであった。

    とはいっても、本書は純粋なヒッチハイク・ドキュメンタリー
    ではない。前半は「こうだったらいいな」「こうだったら最悪
    だな」とおじいちゃんが思い描くヒッチハイクが、妄想満載で
    描かれている。

    お下劣カルト映画監督に名に恥じない、妄想のヒッチハイクは
    文章とは言え、ジョンおじいちゃんの本領発揮というところか。
    これはエレガント(?)なお下劣好きではないとついて行くのが
    きついかも。

    そんな人は、そっとページを閉じちゃうかもな。

    そして、後半は実際にジョンおじいちゃんが実行したヒッチハイク
    の記録になっている。

    こちらは「悲惨」のひとこと。何もかもが思い描いた通りに
    行かない。ジョンおじいちゃんの疲労困憊が楽しめる。

    本書に描かれているジョンおじいちゃんのヒッチハイクの旅が
    行われたのは2012年。当時66歳だったジョン・ウォーターズも
    既に77歳だ。

    彼には生涯、刺激を求めていて欲しいけどね。それにしても、
    アメリカってやっぱり広いよな。

  • 世界で一番格好良い爺さん、ジョン・ウォーターズが2012年に突如行ったアメリカ横断ヒッチハイク旅の顛末+事前に夢想した最高と最悪2パターンのフィクションからなる本。ノンフィクション部分もなかなかに波瀾万丈だし面白いけど、最高と最悪、二つのフィクションが無茶苦茶面白い。特に気にいったのが最高の旅に登場する80年代のシボレーに無数の本を積み込んだバーニスという女性。ポルノや実録犯罪モノなど図書館に収蔵されない出されては廃棄されていく底辺の本を廃棄処分から救い、それらを求める読者へ届ける特殊司書として生計を立てているという人物。

  • ジョンウォーターズのことは知りませんでした、題名のアメリカ横断ヒッチハイクに惹かれて購入。フィクションの最高の旅と最悪の旅はとにかく笑えました、ですがジョンの助手と同じで違いはわかりません。本物の旅は私が期待していた内容で、アメリカを旅する感覚を感じることができました。アメリカ本土に行ったことないしこれからもないかもしれないが、行くことがあればホリデイ・インではなくデイズ・インに宿泊します。

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著者プロフィール

1946年アメリカ・メリーランド州ボルチモアの中流家庭に生まれる。72年にカルト映画史上の古典として不滅の輝きをもつ『ピンク・フラミンゴ』を発表、全世界にショックを与えて〈バッドテイストの王様〉として名を馳せる。以後、メジャー映画シーンで『ヘアスプレー』(88年)『クライ・ベイビー』(90年)『シリアル・ママ』(94年)などヒット作を監督。現在はショーのホストやエッセイストとしても活躍している。ボルチモア在住。

「2022年 『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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