五つの箱の死 (奇想天外の本棚)

  • 国書刊行会 (2023年6月27日発売)
2.81
  • (1)
  • (3)
  • (6)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 60
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784336074089

作品紹介・あらすじ

◆これは反則技などではありません。ミステリの名匠が繰り出した離れ業なのです!(山口雅也)

深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。今週中に、ある毒殺事件のための報告書を提出しなければならず、遅くまで顕微鏡を覗いていたのだ。頭をすっきりさせて帰ろうと、小雨の降りはじめた道を歩いていたサンダースは、十八世紀風の赤煉瓦造りの家のすぐ外に立つ街灯のそばに一人の若い女性がたたずみ、自分のことを見ているのに気づいた。ガス灯に照らされ、ただならぬ雰囲気を漂わせた女性は、サンダースを呼び止め、この建物の窓に明かりが灯った部屋に一緒に行ってほしいと懇願する。この女性に請われるまま、建物に入り、部屋に足を踏み入れたサンダースが目にしたのは、細長い食卓の周りを物いわぬまま囲み、蠟人形か剝製のように座った四人の人間であった。いずれも麻酔性毒物を飲んでいる症状が見られ、そのうちの三人にはまだ息はあったが、この部屋の住人であるフェリックス・ヘイは細身の刃で背中から刺されてすでに事切れていた。そして奇妙なことに、息のある三人のポケットやハンドバッグには、四つの時計、目覚まし時計のベルの仕掛け、凸レンズ、生石灰と燐の瓶などの品々が入っていた。事件の捜査を開始したロンドン警視庁のハンフリー・マスターズ首席警部は、奇妙な事件の解明のため、ヘンリー・メリヴェール卿を呼び寄せる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  食卓を囲む4人の人物、毒物を飲まされたようで3人は息があったものの、1人は既に死んでおり、しかも毒物ではなく背中を刃で刺されていた。また奇妙なことに、息のある3人のポケットやバッグには、四つの時計、目覚まし時計のベルの仕掛け、生石灰と燐の瓶などの品々があった。
     物語冒頭、とても魅力的なシチュエーションで始まる。

     監修者の前書きにあるように、本書にはアンフェアとの批判があるようだが、その点についてはあまりそのようには思わなかった。後半、怪しい者が二転、三転するので、最後「え、そうなるの」という感じではあったが。

  • 盗まれた五つの箱や毒殺方法の謎を中心に霧の中を進む様な意外な展開の連続。

    毒混入方法は意外なものではなく直接的な描写はなかったため何とも言えないが調査したら判明しそうだと感じました。

    正直なところ存在を忘れかけていた人物が真犯人でした。

  • え、それはあり!?って思った部分もありましたが、そもそも謎なんて解けないし、犯人も分からない。

  • 昔懐かしのテイスト。訳がもう少しこなれていれば……。

  • 2023/08/03読了

  • 初めのうちは叙述トリックを疑っていたけど、王道の意外な犯人だった

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

Carter Dickson (1906-1977)
本名ジョン・ディクスン・カー。エラリー・クイーン、アガサ・クリスティーらとともにパズラー黄金時代を代表する作家のひとり。アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれる。1930年、カー名義の『夜歩く』で彗星のようにデビュー。怪事件の連続と複雑な話を読ませる筆力で地歩を築く。1932年にイギリスに渡り、第二次世界大戦の勃発で一時帰国するも、再び渡英、その後空襲で家を失い、1947年にアメリカに帰国した。カー、ディクスンの二つの名義を使って、アンリ・バンコラン、ギデオン・フェル博士、ヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)らの名探偵を主人公に、密室、人間消失、足跡のない殺人など、不可能興味満点の本格ミステリを次々に発表、「不可能犯罪の巨匠」「密室のカー」と言われた。晩年には歴史ミステリの執筆も手掛け、このジャンルの先駆者ともされる。代表作に、「密室講義」でも知られる『三つの棺』(35)、『火刑法廷』(37)、『ユダの窓』(38)、『ビロードの悪魔』(51)などがある。

「2023年 『五つの箱の死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

カーター・ディクスンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×