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Amazon.co.jp ・本 (468ページ) / ISBN・EAN: 9784336077080
作品紹介・あらすじ
不動産で財を成したサビーノは、親子の情愛を越えた親密な感情を抱く末娘グロリーニャの結婚式を翌日に控えた日、一家のかかりつけ医のカマリーニャからグロリーニャの婚約者テオフィロが、自らの助手を務める若者ゼー・オノリオとキスを交わす現場を目撃したと告げられる。上流中産階級の父親、人生を発見する若者たち、誠実で貞淑な女性たちの背後に隠された計り知れない欲望や悲劇。都会的な洗練のあるボサノヴァが流行する中で若者文化が花開き、行動も価値観も大きく変容していく60年代のブラジルのリオデジャネイロを舞台に、奈落の底に突き落とされそうな都会の現実の中で急速に崩壊しつつある社会と、上流階級の精神的な腐敗を赤裸々に描いた、ブラジル演劇の革新者ネルソン・ロドリゲスによる再評価著しい小説作品。
66年9月に刊行された直後、軍事政権の法務大臣によって「不道徳な内容と下品なことば使い」が非難され、社会秩序を乱すものとして販売が禁止されたが、著者による訴訟を経て、翌67年4月に解禁されたという経緯がある。
感想・レビュー・書評
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1章ごとにとんでもないことが起こる。
登場人物の感情の起伏の激しさに付いていけずヘトヘト。狂人ばっか。でもおもろかった。
これが外国文学を読む楽しみ。
60年ほど前、ラテン、カトリックということもあり、同性愛、結婚前に処女でないというのは大問題だったのね。
それはガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」で知ってた。
エンディングは唐突だけど、こう終わらせるしかないのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軍事政権により「下劣さと言語のはしたなさ」によって販売禁止になったそうだが、「確かにそうですね」と言わざるを得ない(苦笑。登場人物達がずーっとセックスについて考え話をしており、ほとんどインモラルである。上流階級の腐敗を批判するらしいが、この上流階級はひどい。近親相姦的な関係にレイプに職場のセクハラに不倫になんでもあり、ミソジニーも強烈。ブラジル小説だが、南米の放埒な性というような明るいものではなく、とことん後ろ暗く背徳。映画化されたらしいが、そのまま映像にしたらカオスだ。しかしエロ小説的なものではなく、題名通り結婚式を前にした家族の一大ドラマ(大騒動)という面白さはある。450ページの分厚さだが、劇作家らしいテンポの良い会話の応酬ですらすらと読める。ユニークというか、変な小説。いやほんと、驚き呆れる。
旦敬介の作品
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