ライオンのひみつ

  • 国土社 (2014年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784337062474

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の入り口に置かれた、立派なライオンの石像。このライオンは、秘密の願い事と、やさしい心を持っていたのです。石像なのに、場面によって表情が出ているのが微笑ましいけれど、サラと弟とベン以外の人には「ひみつ」。

  • 図書館に来る子供たちは、玄関前にどんと座る、ひんやり冷たくて、怖い顔のライオンの像には、近づきたがりませんでした…。 ある日、ひとりの少女がボロボロ涙を流しながら、ライオンにぴったりとくっつきました… ライオンは、柱の上にいる物知りのゴ-ガイルに「どうして、あの子は泣くんだろ?」 と聞くと 「あの子はサラといって、小さな弟と二人っきりなんだよ。 お父さんもお母さんも事故で死んでしまったんだ」 「そうだったのか」ライオンは、そう言うと、遠くをみつめたまま黙ってしまいました…〟ひと時の命の時間を授けられ、動けるようになったライオンが、図書館司書のベン青年とかかわった愛と感動の夢のファンタジ-。

  • >図書館の前に鎮座している石のライオンは、子どもたちから恐れられていた。
    ライオンのほうは、人間が嫌いなわけではなかったが、心や気持ちというものがわからなかった。
    だが、ある孤児との出会いが奇跡をおこし……。

    すぐに以前読んだ『としょかんライオン』を連想してしまいましたが、今回のライオンは石像でした。
    ニューヨーク公共図書館の正面玄関前にライオンの像があるとのことで、それと関係あるのかもしれません。

    最初怖い顔に見えたライオンの表情が柔らかく変化していきます。
    ガーゴイルと会話する様子も楽しかったです。
    孤児を助けたい気持ちから奇跡を起こしたライオン・・・素敵な絵本でした。

  • 図書館の入口には立派なライオンの石像があった。
    子供たちは怖がって誰も近寄らなかったけれど、1人の女の子だけが何かを抱えてライオンの近くで休むことがあった。
    ライオンは物知りのガーゴイルにその女の子は両親を亡くしていて、身寄りのない女の子のサラだけは小さな弟を抱えてやってくるのだと言う。
    もう1人図書館で働いている男の人がライオン像の近くで本を読みながらお昼を食べることがあったが、ライオンの気持ちには全く気付かなかった。
    ライオンは以前から目の前にある公園の中を走り回ってみたいと思っていたが体が動かない。
    石像だから動けないのだとガーゴイルは言うが、石像でも一度だけ心から動きたいを願ったときに少しの間だけ動くことが出来るとも言う。
    ある雪の降った日、いつものようにサラは小さい弟を抱えてライオン像の近くまでやって来た。
    しかし、サラはそのまま動かなくなり、どんどん雪が積もっていく。
    このままではサラと弟が危ないことを感じたライオンはサラを助けなければ、という思いに駆られる。
    そのとき、固かったライオンの体が柔らかくなった。
    ライオンは男の子を咥えて館内に入った。
    図書館員の男の人は最初ライオンに驚くが、すぐにあの石像だと気づく。
    ライオンはだんだん体が固くなってきているのに気づくが、もう一度外に出て館内にサラを引っ張り込む。
    そうして、重い体を引きずって台座に登る。
    時間が経ってあのライオンの石像の周りは子供たちでいっぱいになっていた。
    女の子とその弟らしい兄弟も一緒になって図書館から出て来るのだった。

    一度だけ使えるチャンスを人助けのために使うライオン像。
    もう少しファンタジックな話を想像していたけれど、絵柄が重いのもあってあまり気楽に読める内容にはなっていない。
    死にそうになる孤児の女の子と赤ちゃんは重い。

    みんなから怖がられていたライオン像だけれど、動いて柔らかくなったことで表情も和らいだのかな。

  • いつかの新聞の児童書の紹介で取り上げられているのをよんで、気になっていた。
    図書館で目にしてそのことを思いだし、借りて帰った。

    図書館の入り口に、石でできた立派なライオンがすわっていた。
    石でできた動物も、一度は動くことができる。

    子どもたちの顔がかわいくないのだけれど、絵は絵画のように美しい。
    雪の中でライオンがなき、動けるようになった瞬間の絵の迫力がすごい。
    ライオンが子どもたちに好かれるようになったサイドストーリーを想像するのも、楽しい。
    『としょかんライオン』を思い出してしまうのだけれど、これはこれですてきだ。
    二度目には、読みきかせの練習をするように、誰もいないのに絵本を持って、声を出してよんでみた。
    ゆったりしたスピードで間をもち、絵を味わうようにすると、より深く、ライオンの気持ちに寄り添うことができたことが、不思議だった。
    自分に読みきかせをするのも、悪くないかも。

  • 中学1年生で読み聞かせしました。図書館の入り口にあるライオンの像、いちどでも走ってみたい跳んでみたいとおもっていました。

  • 四年生の教室で読み聞かせしました。
    10分強。

    ありがちな話にも思いますが、ライオンの表情の変化がいいです。
    雪の場面があるので、冬に読み聞かせがいいかも。

  • 図書館前に座っているライオンの石像
    ひんやり冷たくて、とても怖い顔をしているので、子供達は寄ってきません
    でも、1人の女の子だけはライオンにぴったりとくっついて泣いたりすることもありました

    ある雪の日、カゴを持った女の子はライオンの前にくると倒れてしまいました
    カゴの中には赤ちゃんがいます
    ここままでは2人とも死んでしまう
    ライオンは ぼくが動けたら!と心から願いました

    読み聞かせ時間は8分ちょっとです

  • 2024.1.22 5-3
    2024.2.2 6-2
    2024.2.5 4-3

  • 「幸せな王子」に似ている‼️

  • 怖そうなライオンの像。でも本当は?
    読める展開ですが、でも、やっぱりいいです。

  • 図書館の前には石像のライオンがいます。ライオンは一つの願いを持っていました。その願いとは、動いてみたいということ。そしてある晩、サラという名前の女の子が赤ちゃんの入ったかごを持ち、ライオンの前に倒れこんでしまいます。

  • 27年度(3-2)
    12分

  • 図書館前のライオンは、一度だけ動くことができる。
    彼は、彼のそばで時間を過ごしてくれた2人の前で自分が動いた姿を見せる。

    ニューヨークの図書館の前には、ライオンが2匹いる。
    彼らは子どもたちの絵本にたびたび登場してくるのだが、今回の絵本にでてくる1匹も、きっとNYPLのライオンがモデルになっているにちがいない。

  • 図書館前のライオンは、一度だけ動くことができる。
    彼は、彼のそばで時間を過ごしてくれた2人の前で自分が動いた姿を見せる。

    ニューヨークの図書館の前には、ライオンが2匹いる。
    彼らは子どもたちの絵本にたびたび登場してくるのだが、今回の絵本にでてくる1匹も、きっとNYPLのライオンがモデルになっているにちがいない。

  • めっちゃいい話だった……
    目頭が熱くなるな……
    またこの絵がいいですね、怖そうなライオンがね

  • 10分/中学年/銅像のライオンが子供を助ける。話にひきこまれる。

  • 優しくてあたたかい素敵なお話でした☆
    ありがち、といえばありがちな展開ですが(^^;;
    絵の雰囲気も好きです

  • 図書館の前に飾られた彫像のライオンの話。誰からも相手にされないライオンが、渾身の力を振り絞って子どもを助け出すことをきっかけに、周囲に人々が集う場となる。
    平凡すぎて印象に残る内容ではない。

  • ライオンは強さや勇気、そして優しさなどの象徴として絵本では描かれていることが多いと思います。
    本作では描かれているのは優しいライオン。
    このライオンは普通のライオンと違うところがあります。
    それは図書館の入り口に座っている銅像のライオンということ。
    このライオンに誰も近づこうとしません。
    優しいのに…。
    ライオンの優しさは誰かに知ってもらえるのでしょうか。

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