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本 ・本 (253ページ) / ISBN・EAN: 9784337204201
感想・レビュー・書評
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目次
・火打箱
・人魚姫
・皇帝の新しい着物
・こうのとり
・ぶた飼い王子
・みにくいあひるの子
・赤いくつ
・マッチ売りの少女
・古い家
・ある母親の物語
・さやからとび出た五つのえんどう豆
・駅馬車できた十二人
・父さんのすることはいつもよし
・木の精ドリアーデ
アンデルセンのすごいところは、たった一人で一発逆転『みにくいあひるの子』から、ザ悲劇の『人魚姫』や『マッチ売りの少女』、因果応報の『赤いくつ』など、いろんなパターンで優れた童話を書いたことだと思います。
まあちょっと『木の精ドリアーデ』のように、主義主張が前面に出過ぎのものもありますが。
そんな中での『火打箱』ですよ。
子どもの頃から妙に気になる作品であったのですが、今回その理由が分かりました。
主人公の帰還兵は、老婆に3匹の犬が守る部屋から火打箱を持ってきてくれるよう頼まれます。
お礼は、犬が守っている部屋にある数えきれないほどのお金。
兵隊は持てるだけお金を持ち帰ったうえに、老婆の首をちょん切って火打箱も奪ってしまいます。
これだけでも、人としてアウトですが、王様が大切にしているおひめさまをさらった挙句、追いかけてきた王様と女王様を殺して新しい王様になってしまう。
極悪非道きわまれり。
ねえ、なんでこの話入れた?
あと、『父さんのすることはいつもよし』は、逆わらしべ長者の話。
物を交換するたびに損をしているんだけど、最終的に夫婦の絆で大逆転。
だけど、私はこの父さんを信じることはできないな。
絶対怒っちゃう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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