アンデルセン童話集 (世界の名作全集 20)

  • 国土社 (1990年1月1日発売)
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本 ・本 (253ページ) / ISBN・EAN: 9784337204201

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  • 目次
    ・火打箱
    ・人魚姫
    ・皇帝の新しい着物
    ・こうのとり
    ・ぶた飼い王子
    ・みにくいあひるの子
    ・赤いくつ
    ・マッチ売りの少女
    ・古い家
    ・ある母親の物語
    ・さやからとび出た五つのえんどう豆
    ・駅馬車できた十二人
    ・父さんのすることはいつもよし
    ・木の精ドリアーデ

    アンデルセンのすごいところは、たった一人で一発逆転『みにくいあひるの子』から、ザ悲劇の『人魚姫』や『マッチ売りの少女』、因果応報の『赤いくつ』など、いろんなパターンで優れた童話を書いたことだと思います。
    まあちょっと『木の精ドリアーデ』のように、主義主張が前面に出過ぎのものもありますが。

    そんな中での『火打箱』ですよ。
    子どもの頃から妙に気になる作品であったのですが、今回その理由が分かりました。
    主人公の帰還兵は、老婆に3匹の犬が守る部屋から火打箱を持ってきてくれるよう頼まれます。
    お礼は、犬が守っている部屋にある数えきれないほどのお金。

    兵隊は持てるだけお金を持ち帰ったうえに、老婆の首をちょん切って火打箱も奪ってしまいます。
    これだけでも、人としてアウトですが、王様が大切にしているおひめさまをさらった挙句、追いかけてきた王様と女王様を殺して新しい王様になってしまう。
    極悪非道きわまれり。

    ねえ、なんでこの話入れた?

    あと、『父さんのすることはいつもよし』は、逆わらしべ長者の話。
    物を交換するたびに損をしているんだけど、最終的に夫婦の絆で大逆転。
    だけど、私はこの父さんを信じることはできないな。
    絶対怒っちゃう。

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