死の鐘はもうならない (現代の文学 6)

  • 国土社 (1985年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (239ページ) / ISBN・EAN: 9784337205062

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  • 以前に図書館から借りて読んだ本の再読。ここのところの疫病騒ぎで、疫病ネタの本を連続して読んでいる。
    イギリスでは有名な、そして日本では殆ど知られていない実話をもとにしている。1665年のロンドンのペストが飛び火したダービシャーの小村イーム(翻訳はイーアムと表記されているがまあ仕方あるまい)。牧師の指導の下、村人たちは疫病の広がりを防ぐために村を封鎖する。350人以上いた村人たちのうち、実に267人が疫病で命を落とした。
    裕福な家のひとり娘であるモールは両親を失い、新婚の夫を失い、再婚した夫とニューイングランドへと移住していくにあたって、自らの体験を書き綴った手記を亡き母の箪笥の中に残していく。
    物語の時代背景である1665年から1666年は王政復古から日が浅く、清教徒の信仰を残した人々と、復権した国教徒の牧師との複雑な関係も物語の重要な要素となっている。どちらかというと若い国教の牧師の方が進歩的で現実的なのだが、厳格な精神論を唱える清教徒の牧師の方が素朴な村民に信頼されている。結局、モールらは海の彼方の清教徒の国を目指して故郷を離れる道を選ぶのだ。

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