- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784337330061
感想・レビュー・書評
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上野動物園が戦時中、猛獣や動物を命令によって殺さなくてはならない中、可愛がっていた飼育員達は辛くて手を下せない。ゾウのトンキーが最後まで、エサをもらおうと、ヨロヨロになりながら芸をする姿に涙が止まらない…。戦争の犠牲になったのは人間だけじゃない。
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とても悲しいお話。
“かわいそうなぞう”も有名だけど、こちらの方が史実に基いた内容とのことで読んでみた。 -
戦争の時の悲しいお話。
読み終わると子供が目に涙を浮かべて
「悲しいお話……」って言ってた。
悲しいお話だけど、やっぱりちゃんと伝えていかないといけないお話。(6才) -
戦争中の上野動物園の話
子供は本当にあったことなのかと驚きながら読んでいました。
上から言われたことは絶対の今とは違う時代の話なので、子供はピンときていませんでしたが、こんなときも日本にはあり、戦争が恐ろしいものだということを違う角度から伝えながら読むことができました。 -
第2次世界大戦中の上野動物園でのおはなし。
動物園が空襲に遭い、猛獣がおりから出てしまうことを想定し、上からの命令によって飼育員が殺さねばならない、というむごいことが、過去にあったそう。
「かわいそうなぞう」を子どものころに学校の教科書で習いましたが、「そして、トンキーもしんだ」の方が、もっと詳しく書かれています。
愛情を注いできた動物たちを殺さねばならなかった飼育員たちの心情、必死に生きようとするゾウにホロリとさせられました。
戦争は、人だけではなく、動物たちにも悲しい思いをさせるのですね。 -
最初のページぞうと子ども達がつなひきしてる絵が好き。こんな時代があったと今の子ども達に紹介したら目を丸くするだろう。
最後のページの日の丸の旗を振る小さなぞうのイラストも愛しくて、文章と合わせると痛々しくて涙が出る。
声も出せない自然界の動物がこうして人間の醜い戦争の犠牲になった。 -
戦時中に動物園に殺処分命令が出されました。
その理由は爆撃を受けて檻から逃げ出した猛獣が暴れる恐れがあるというもの。
それと食料不足。
でも、これは表向きの理由で本当は人気のある動物を処分することで国民の戦争への意識を高めようとしていたとのこと。
戦争のこわさの一つは、このようなことを考えたり実行する環境や状態になるということだと思いました。 -
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