七草小屋のふしぎなわすれもの

  • 国土社 (2006年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784337330627

感想・レビュー・書評

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  •  七草ケ岳の七草小屋に残されていた忘れ物。不意に鳴り出した目覚まし時計、風に回る風車、鹿の絵の水筒、春を呼ぶオカリナ、不思議なバッジ、海を映し出すタカラガイ……。新人小屋番の草介が山で体験した6つの不思議な物語。


     図書館本。
     ん~、なんというか、あまんきみこ又は安房直子の劣化版といった感じ。
     山小屋が舞台で小屋番の仕事もちらほら書かれており、設定としては魅力的なのだが、アイデアや文章が、う~ん。どこかで見たような、と思ってしまう話が結構ある。

     読書感想文コンクールの課題図書だったそうだが、ファンタジーやメルヘン系統で読書感想文を書くのはキツいんじゃなかろうか。
     狙い澄ましたような感動ストーリーが1編あるが、みんなこれに絞って書いてきそう。だってねえ、他のはフツーのファンタジーなんだもの、何を書けっちゅーねん。

  • 七草ケ岳の中腹に建つ、こじんまりとした山小屋、七草小屋。
    冬の間、一人で小屋を守ることになったアルバイトの草介。
    整理をしようと出してきた「わすれもの」たちを手にしたとき、草介に不思議な出会いが訪れる。
    動かない目覚まし時計、かざぐるま、鹿の描かれた銀色の水筒、陶のオカリナ、おはじき大のたまご色バッヂ。
    クスリとしたり、物悲しくなったり、ほっこりしたり。
    そして爽やかな読後。

    スプーンですくったら、青いゼリーがとれそうな、くっきりとすんだ空。
    胸の奥が、まきストーブに火をつけたようにじんわりとあたたかくなる。
    風がつくりだすけものの音に耳をすます。
    りんどう色に染まる空。
    つめではじくと、すきとおった音色がしてきそうな、りんとした青空。
    七草ケ岳や山小屋の描写が時に美しく時に厳しくて、山独特の澄んだ空気が漏れ出てくるよう。
    山で人に出会ったら、たまご色のバッヂをつけていないか探してしまいそう。

  • 低学年、中学年から。
    課題図書。
    山小屋である七草小屋で起こる不思議な出来事。
    動物も出てきて良かったです。

  • 七草小屋のわすれものがひきよせる不思議な出来事、6つ。
    草介が小屋番を頼まれてから、草介にふしぎなことにであう。

    いつかの課題図書のもよう。
    優しくて温かくて私は好きなお話ばかりだったけど、大人っぽいので子どもにはどうなのかなあとおもう。

  • 意外と大人目線で書かれた児童書。山の話はやっぱりいいね。

  • 山小屋でアルバイトをしている草介は、この冬一人で仕事をまかされました。

    ある日、忘れ物の箱の中の目覚まし時計がとつぜん鳴り出しました。
    今まで鳴らなかったのに、と不思議に思っていたところに、ずんぐりした
    男の客があらわれ、「きのう鳴っていた目覚まし時計をもらえませんか」
    と言ってきました。
    そのわけは・・・。

    忘れ物の箱の中身にかかわる不思議なお客が、次々とやって来ます。

  • 「中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚」
    中学生のうちにぜひ読んでおきたい205冊、ブックリスト。
    物語・小説ー初・中級編ー
    016

  • 七草小屋で起こる不思議なできごとのお話です。
    動物や自然が中心で擬人化されたり楽しいです。
    挿絵も優しい感じで七草小屋に行ってみたくなります。

  • またまた同じく高学年向けの課題図書です。純粋の日本製、児童向けのファンタジーって感じですね。高学年向けですが、中学年でもよさそう。アニマシオンもしやすいかな〜。

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著者プロフィール

熊本県生まれ、長崎県在住。1998年、「うさぎのラジオ」で毎日新聞小さな童話大賞。2002年、詩集『森のたまご』(銀の鈴社)で三越左千夫少年詩賞。主な作品に『七草小屋のふしぎなわすれもの』(第53回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)『七草小屋のふしぎな写真集』『うさぎのラジオ』『あやめさんのひみつの野原』『クロケのジャムとももふか草』(以上国土社)、『たいくつなトラ』(福音館書店)などがある。日本児童文学者協会会員。

「2022年 『カステラアパートのざらめさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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