わたしの絵本論: 0歳からの絵本

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  • 国土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784337450080

感想・レビュー・書評

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  • 僕が生まれる前に、絵本について書かれた一冊。親の子への心のこもった言葉が、子供の成長にとっていかに大事か、よく分かる一冊。また著者の子どもへの愛情がとても感じられる一冊。

  •  以前、松岡享子さんの書かれた『えほんのせかい こどものせかい』という本を読みました。本当に絵本を大切にされた来た方が、思い入れたっぷりに絵本について語る、とても感銘したのを思い出します。

     そういう意味でこの松居直さんも、絵本への愛情たっぷりに絵本論を展開しています。

     第2章の絵本のすすめでは、絵本の与え方、選び方が解説されています。これから子育てを始めるという方には必読です。

     また、私は第4章の世界の絵本スケッチもとても楽しく読みました。イギリス、ドイツ、インド…次々に紹介される海外の絵本は、ぜひ現物を手に取ってみたくなりました。日本でも手にすることができるのでしょうか。

     p.199で、「教育は、本来家庭で、父親と母親が責任をもって行うべきもので、専門の教育を教育専門家におまかせするものです。家庭での教育層任を放棄して、子どもの教育を他人様にまかせて文句をいうことは、まったく身勝手です。保育者は断固として、家庭でやるべき教育を押しっけられることを拒否してしかるべきでしょう。家庭で親がやるべきことをやって、初めて保育者や教師という専門家の教育を受ける資格と能力のある子どもになるのです。」と言っています。

     教育関係者としては全く同意見ですが、私も親としては耳の痛いところです。これからも、よい絵本で、子どもたちに語りかけていきたいと強く思いました。

  • 各国の絵本についても

  • 絵本の魅力、子どもを育てる素晴らしさが
    とても温かみのある言葉でつづられている。
    美しい日本語で、読んでいて心が洗われる。
    2009/11/9 図書館

  • 絵本のすばらしさを改めて認識した。
    娘との絵本の読み聞かせを続けているが、さらに続けたい。
    絵を読んで、絵本を子どもの気持ちで理解できるように、がんばる気持ちになった。

    2008年05月19日読了。

  • お子さんに関わる人全ての人に役に立つ本です。

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著者プロフィール

松居 直(まつい・ただし):1926-2022年。京都生まれ。同志社大学卒業とともに福音館書店に入社。絵本の出版・編集に従事し、1956年に「こどものとも」を創刊。石井桃子、瀬田貞二、松岡享子などと交流を深めるとともに、加古里子、赤羽末吉、堀内誠一、長新太、瀬川康男、安野光雅、中川李枝子ら多くの絵本作家を発掘。『おおきなかぶ』『ぐりとぐら』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、今なお愛される絵本が生まれた。自身も絵本の文や再話を手がけ、海外の優れた絵本も紹介。日本の絵本文化の発展に大きく貢献した。1993年出版界で初めてモービル児童文化賞を受賞。1996年日本児童文芸家協会より「児童文化功労者」の表彰を受ける。著書に『私のことば体験』(福音館書店)、『絵本は心のへその緒』(ブックスタート)、『松居直のすすめる50の絵本』(教文館)など多数。

「2023年 『絵本とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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